5日朝(日本時間4日)、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が米ロサンゼルス州の連邦地裁に出廷した。水原被告は今回も報道陣の呼びかけにいっさい応えなかったが、法廷で有罪を認めたことを受けて大谷選手が声明を発表した。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、大谷選手の善行と運の考え方について分析する。
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ドジャースの大谷翔平選手が5日、声明を出した。元通訳の水原一平被告が連邦地裁に出廷し、銀行詐欺罪などについて有罪を認めたのだ。事件が発覚し、大谷選手が会見を開いて以降、彼の口から水原被告の名前が出ることはなかったと思う。苦悩や苦渋の顔を見せることなく、ポーカーフェースのように変わらない表情のまま試合で活躍し続けた彼だが、「僕にとっても非常に複雑で困難な時期」というように、心中にあった複雑な思いは計り知れない。
「私及び家族にとっても重要な終結を迎えることができました」というように、これでようやく色々な意味で区切りがつき、「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています」という。
それだけではない。この声明文からは大谷選手の人柄の良さが滲みでており、彼は本当にいい人だという印象しかない。自分の心中より、迅速に調査を行った当局への感謝と困難な時期に支援をしてくれた人々やチームなどへの感謝が綴られ、最後は「チームの一員として勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております」と書かれていたのだ。
彼がどれだけいい人なのかは、その善行からも見えてくる。2023年11月には日本全国の小学校へ、6万個の野球グローブを寄贈。2024年1月には元日に発生した能登半島地震に対して100万ドル(1億4千万円)を寄付。4月には2500本のマットレスを日本全国の学生寮やトレーニング施設などに寄付するという。
いい人であり続け、これだけの善行を行う大谷選手がドジャースと結んだスポーツ史上最高額となる10年7億ドル(当時約1015億円)の契約について、6月4日の東スポWEBに、ある記事が載った。タイトルは『大谷選手のドジャース7億ドル契約は「ゴミ拾いのおかげ」米メディアが分析した”幸運度”』だ。