スポーツ

《「この事件に終止符」と声明》大谷翔平が実践するゴミ拾いに見る「運資源ビリーフ」の考え方、水原被告との決定的違い

報道陣に囲まれながら裁判所を後にする大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(中央)。6月4日、アメリカ・カリフォルニア州サンタアナ(時事通信フォト)

報道陣に囲まれながら裁判所を後にする大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(中央)。6月4日、アメリカ・カリフォルニア州サンタアナ(時事通信フォト)

 5日朝(日本時間4日)、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が米ロサンゼルス州の連邦地裁に出廷した。水原被告は今回も報道陣の呼びかけにいっさい応えなかったが、法廷で有罪を認めたことを受けて大谷選手が声明を発表した。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、大谷選手の善行と運の考え方について分析する。

 * * *
 ドジャースの大谷翔平選手が5日、声明を出した。元通訳の水原一平被告が連邦地裁に出廷し、銀行詐欺罪などについて有罪を認めたのだ。事件が発覚し、大谷選手が会見を開いて以降、彼の口から水原被告の名前が出ることはなかったと思う。苦悩や苦渋の顔を見せることなく、ポーカーフェースのように変わらない表情のまま試合で活躍し続けた彼だが、「僕にとっても非常に複雑で困難な時期」というように、心中にあった複雑な思いは計り知れない。

「私及び家族にとっても重要な終結を迎えることができました」というように、これでようやく色々な意味で区切りがつき、「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています」という。

 それだけではない。この声明文からは大谷選手の人柄の良さが滲みでており、彼は本当にいい人だという印象しかない。自分の心中より、迅速に調査を行った当局への感謝と困難な時期に支援をしてくれた人々やチームなどへの感謝が綴られ、最後は「チームの一員として勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております」と書かれていたのだ。

 彼がどれだけいい人なのかは、その善行からも見えてくる。2023年11月には日本全国の小学校へ、6万個の野球グローブを寄贈。2024年1月には元日に発生した能登半島地震に対して100万ドル(1億4千万円)を寄付。4月には2500本のマットレスを日本全国の学生寮やトレーニング施設などに寄付するという。

 いい人であり続け、これだけの善行を行う大谷選手がドジャースと結んだスポーツ史上最高額となる10年7億ドル(当時約1015億円)の契約について、6月4日の東スポWEBに、ある記事が載った。タイトルは『大谷選手のドジャース7億ドル契約は「ゴミ拾いのおかげ」米メディアが分析した”幸運度”』だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン