「夫婦生活に大切なものが3つあります。1つ、絶対に嘘をつかないこと。2つ、隠しごとをしないこと。3つ、相手を悲しませないこと。もし新郎新婦のお2人が夫婦となり、ちょっとでも浮ついた気持ちがでたとき、ぜひインターネットで『渡部スペース文春』で検索してください。そういう気持ちが一気に失せると思います」──芸人・渡部建(51)の『週刊文春』による不倫報道から早4年。2020年6月以降、いまだ本格的な地上波復帰とはいかないが、新境地で活躍を見せている。それが結婚式のビデオメッセージだ。冒頭のコメントは、あるテレビ局ディレクターの結婚式に寄せたメッセージの一部で、いまの渡部の“定番ネタ”になっているという。
「渡部さんのお祝いメッセージはタレント、マスコミ業界人の結婚式で定番になっています。最初は親しい知人にだけ送っていたようですが、渡部さんの顔がスクリーンに映し出されるだけで会場に笑いが起きることから、タレントや業界関係者からオファーが殺到。
それ以降、渡部さんは執筆や講演に加えて、ビデオメッセージをビジネスとして始めるようになった。ギャラは関係性にもよりますが知人なら2分程度のコメントで5~10万円前後が多いようです。いまでは所属事務所にメールでお願いすれば渡部さんと面識がない方でもオファーできるようになっているんです」(テレビ局ディレクター)
渡部は2023年末、『全力!脱力タイムズ』にサプライズ出演し、全国地上波復帰を果たし、SNSのトレンドに入った。しかし現在、レギュラー出演するのはMCを務める自身の冠番組『白黒アンジャッシュ』(チバテレビ)のみ。
地上波から遠ざかっている渡部だが、芸人としての腕は錆びていないともっぱらだ。
「私の結婚式では、文春に不倫がすっぱ抜かれた時の裏話を語っていました。最初、数百万円を払って記事を揉み消そうと試みたようですが、文春側に相手にすらされず。後に渡部さんが関係者から“渡部のスクープで文春側は億単位の売り上げがあった”と聞き、“そんな額払えるわけない”と泣き寝入りしたと語り、笑いをとっていました」(広告代理店社員)
結婚式という華やかな場で、渡部のトークが流される。なかには眉をひそめる人もいるというが、若い人が多い結婚式では盛り上がることが多いという。
六本木近くの結婚式会場で式を挙げた新郎新婦に対してはこんなビデオメッセージを送ったのだとか。
「もともと知人ということもあり、結婚式に出席するつもりだったという渡部さんでしたが、なくなく出席を見送り、ビデオメッセージを送ったそうです。映像では『すいません、僕は六本木出禁なんです』『六本木だけはダメなんです』と繰り返していました。
理由を聞かれると、『私、ちょっと六本木ヒルズでやらかしてしまいましてね』『(六本木ヒルズを運営する)森ビルさんに謝りに行きましたが、ちょっとまだ申し訳なくて』と、六本木ヒルズが不倫現場となったことをネタにして笑いをとっていたのです」(放送作家)
地上波でそのネタが見られる日はくるか──。