2人の子ども達を連れて歩く山本耕史と堀北真希さん(写真は2023年)
個人事務所だからオファーが多い?
そんな山本は、0歳のときから赤ちゃんモデルをしていたので、芸歴は年齢と同じ47年。所属事務所は「MAGNUM1031」だ。1031は、山本の誕生日の10月31日から名づけられている、つまりは個人事務所だ。
一般に、個人事務所は大手芸能プロよりもCM契約料が安価だと言われている。この1年ほどで言うと、大手事務所を退社した途端、CM本数が増え、実に11社(ニホンモニター調べ・2023年タレントCM起用社数ランキング)を誇る、なかやまきんに君がその最たる例。山本にオファーがあるのは、そうした理由もあるのだろうか。
「確かに、個人事務所というのは山本さんのCM本数が多い理由の一つではあると思います。でも、それ以上に今の山本さんは好感度も高ければ、ヒット作に出演し続けているので話題性も抜群。お芝居も本当にお上手なので、広告業界では“ポスト竹野内豊”と言われていますよ。コミカルなイケオジという共通点がありますね。山本さんは悪役もやれるし、一時、香川照之さんがやっていたようなCMでのコミカルな役もやれる。いずれにせよ、いまもっとも旬な俳優さんの一人だということです」(広告代理店キャスティングプロデューサー)
さらに、子役のときからずっと傍らで山本を支えてきた実母の存在も大きいのだという。
「その昔、子役の多くは中学生頃まで子役専門事務所に所属し、その後、大手芸能プロダクションに移籍する子が大半でした。芦田愛菜ちゃんが売れに売れて、その後も寺田心くんら人気子役が多数育っている『ジョビィキッズ』は異例の存在と言えます。そんな中、山本さんは、ずっと、お母様と二人三脚で歩んでこられました。何度も現場で御挨拶をさせていただいていますが、いわゆるステージママのような主張の強いタイプではなく腰が低く、穏やかな方です。現在は耕史さんのお兄様が事務所を切り盛りなさっているそうですが、今もさまざまなジャッジをなさっている際、お母様の存在はとても大きいのです」(同)
妻は、言わずと知れた堀北真希。義妹はモデルのNANAMIで、彼女の夫はSPiCYSOLというバンドのギターを担当するAKUN(旧名・伊郷アクン)で、いっきに“芸能一家”の長となった山本耕史。10月31日には48歳の誕生日を迎え、48年の芸能生活で今もっとも売れていると言っても過言ではないだろう。その証拠に、7月には土方歳三(警備隊)役で出演する映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』が公開。8月と9月には東京と大阪で上演される日米合作ブロードウェーミュージカル『RENT』に主演と、ファンはまた違う顔の山本耕史を堪能できる。
そして、今後も広告業界が彼を放っておかないだろう。山本耕史出演のテレビCMは、まだまだ増える予感だ。