愛用のマットレスを抱え病院に向かう杏

愛用のマットレスを抱え病院に向かう杏

 映画『かくしごと』は杏にとって、フランス移住前に臨んだ最後の作品だ。演じるのは、認知症の父親(奥田瑛二・74才)の介護のために田舎に戻った絵本作家の千紗子。ある日、彼女は事故で記憶を失った少年を助けるが、虐待の痕を見つけたことから、彼を守るために「自分が母親だ」と嘘をつき、一緒に暮らし始める。

「ひとつの嘘をきっかけに、千紗子の過去など、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていくヒューマン・ミステリーです。杏さんの母性あふれる演技が光っていて、彼女自身『いまの自分だからこそ演じることができる』と語っています」(映画会社関係者)

 杏は2015年に東出昌大(36才)と結婚し、2016年に双子の女児、2017年には男児を出産した。その後2020年1月に東出の不倫が報じられ、同年7月に離婚した後は、ひとりで3人の子供を育ててきた。フランスに移住したのは2022年8月のことだ。

「コロナ禍の前に子供たちとパリに旅行したときに、パリでの子育てが自分には合っていると感じたそう。入念な準備の末、パリに渡りました」(前出・芸能関係者)

 多くの関係者は、パリ移住となれば、仕事のペースを落とすものだと思っていた。しかし彼女は違った。蓋をあけてみれば杏の仕事量はそれまでを上回るものだった。

「番組に呼ばれれば度々帰国してテレビ出演を果たし、イベントにも積極的に参加。今年1月からは文芸雑誌でエッセイの連載も始めました。一家の大黒柱としての責任感からか、以前よりもたくましく、強くなった印象です」(前出・芸能関係者)

 子育てをしながら、趣味もつくり、さらに女優としても第一線で活躍する杏。大充実の二拠点生活をしていると思われたが、待ち受けていた現実は、そう生易しいものではなかったようだ。

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