満を持して独立を決意した松本潤(40才)。このたび、明らかになった新会社の全貌は、盟友たちと比べても飛び抜けた多角経営を目指すものだった。驚きの新事業に潜む懸念と可能性を、彼の人脈から読み解く。
《この新しい章の始まりに、創造に満ちた未来を共に築いていきたいと心から願っています》
国民的アイドルは、独立にかける思いをこう綴り、自身の未来を形作る一歩を力強く踏み出した。6月1日、5月末にSTARTO ENTERTAINMENTを退所した松本潤が、新会社「MJC」(「Majestic Joint Creativityの略)の設立を発表した。冒頭は、同社のホームページに松本が掲げた“所信表明”だが、そこで何度となく目についたのは「創造」という言葉だった。
《MJCは、創造する仲間と共に》
《創造性と絆を大切にし》
文中で繰り返されること、実に6回。自身の肩書を「Chief Entertainment Officer」と称した点など独自性を感じさせる。
「略すとCEO(最高経営責任者)と同じですね。エンタメにこだわる松本さんならではのしゃれた役職です」(芸能関係者)
昨年来、多くの盟友たちが事務所からの独立を発表。去就が注目されていた松本は、主演を務めたNHK大河ドラマ『どうする家康』の撮影が終了した昨年の秋頃から、熟考を重ねてきたそうだ。
「思い悩みながら、個人として独立するという結論に至ったのは、今年の春先のことだそうです。その後は、水面下で準備を進め、ホームページでは所信表明の英訳版も掲載するなど用意周到でした。昨年、一足早く独立した二宮和也さんが当初はマネジャーもつけず、徒手空拳で独立したのとは大違いです」(前出・芸能関係者)
昨年末には、胸中にあった“構想”を隠しきれずについ吐露してしまった場面もあった。12月11日、俳優・山田裕貴のラジオ番組『山田裕貴のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)に招かれた松本はこう熱弁を振るった。
《いつになるかわからないけどぼくはね、制作会社を作りたいんですよ。一緒にお仕事させてもらう人たちで、クリエイターの人たちには素晴らしい人たちがいるから》
そこで語られたのは、作品ごとにクリエイターたちが結集して創作にあたるという構想だった。
「気鋭のクリエイターたちと積極的に交流するなど、幅広い人脈をもつ松本さんならではの発想です。昨年末から松本さんには、おぼろげながら独立した際に思い描く理想もあったのでしょう」(前出・芸能関係者)