「悠仁さまが通われる筑波大学附属高校のバドミントン部は、6月上旬に行われた団体戦で1回戦敗退という結果に終わりました。おそらくこれで部活動は引退。大学受験勉強に本腰を入れられることになるでしょう」(皇室記者)
進学先候補として本命視されるのは、学校推薦型選抜制度(旧推薦入試)を用いた東京大学への進学だ。同制度は課外活動の実績などを基準に合否が決まるもので、各高校から最大4人が推薦される。
そこで選考の鍵を握るのが、昨年11月に公開された悠仁さまを筆頭執筆者とする『赤坂御用地のトンボ相 -多様な環境と人の手による維持管理-』という論文だ。長年にわたる赤坂御用地のトンボの生態調査をまとめ上げたこの論文は、国立研究開発法人「科学技術振興機構」が運営する日本最大級の電子ジャーナルで、月間閲覧数が2位になるなど大きな話題を呼んだ。
その一方で、御用地の大改修計画が進みそうだ。今年4月、宮内庁のホームページで公開されたのは、今後、御所などで実施される工事の予定表。そのひとつに、費用427万円をかけて行われる「赤坂御用地菖蒲池八つ橋改修」がある。菖蒲池は、赤坂御用地にある主要な5つの御池のなかで最も小さい池で、ほとりには短い草木が生え、多くの昆虫を観察することができる。八つ橋はそこに架かる、8枚の板をジグザグにつなげた木造の橋だが、かなり年季が入っていて、改修が不可欠だったという。
広大な敷地を誇る赤坂御用地では、定期的に庭園や施設の改修が行われている。
「御用地内に複数ある御池は、2014年頃までは橋の架け替えや池の土砂の掘り起こしなど、盛んに工事が行われていました。しかしそれ以降、工事はぱたりと止まったそうです」(皇室記者)
およそ10年の沈黙を破って再開される御用地内の御池の工事。菖蒲池は、悠仁さまが執筆した論文に登場する調査地の1つだ。悠仁さまたちの研究チームが研究を始めたのは12年前のことであり、工事によって生態系を壊すことはできないという配慮があった可能性もある。
当該の論文によれば、御用地で確認された8科38種のトンボのうち、この菖蒲池だけで、32種ものトンボが確認された。また、「近い将来における絶滅の危険性が極めて高い」とされる「絶滅危惧II類」相当のトンボも2種、見つかっている。
「非常に希有な生態系を持つ菖蒲池ですから、悠仁さまの“トンボのためにこのままの状態で”という思いを汲んで工事に慎重になるのは当然ですが、園遊会が行われれば近くまで人が足を踏み入れる場合もある。トンボの研究が一段落し、改修が可能になったことに周囲は胸をなでおろしています」(前出・皇室記者)
工事が終わった頃には、悠仁さまは大学生になられているはずだ──。
※女性セブン2024年6月27日号