車道を走る自転車(イメージ、時事通信フォト)

車道を走る自転車(イメージ、時事通信フォト)

 交通事故における自転車が関与した割合(自転車関与率)は警視庁によれば2018年の36.1%から毎年増加し2023年には46.3%。筆者の感覚でも都内はとくにひどい。都心の繁華街などはごく一部のちゃんとした人というレアケースを除けば自転車乗りのほとんどがめちゃくちゃ、と言ってもいい。

「うるさいこと言うなって逆ギレされるからね、反則金で少しでも減るといいけど」

 そうして2026年までに道路交通法改正案で青切符が切られることが決まった。5月29日の都内117カ所での大規模な自転車一斉取り締まりは拙筆『「青切符」導入決定で自転車取締りが強化 歓迎の声がある一方で「ママチャリで車道は怖い」』に書いたが、車が偉そうに、自転車を下に見ているとかそういうお気持ちの話でなく単純に「交通違反」そして「大変危険である」という話である。

よろけて接触したママチャリの女性がこちらをスマホで撮影

 後日、実際に逆走自転車と接触した経験のある60代の男性ドライバーから話を聞いた。

「渋滞中にママチャリの女性が逆走してきてフラっとこっちに寄ってきた。驚いたなんてもんじゃない。自転車のハンドルと車のミラーがあたった」

 幸いにして女性は車のミラーにぶつかるも倒れることもなく歩道側によろけて停まった。声をかけると、なぜか少し離れたところに移動して、こちらをスマホで撮影していたという。

「ミラーもパタン(倒れた)だけでなんともなかったけど、厳密には警察に報告しなきゃならないからね。『大丈夫?』『当たっちゃった?』とか声をかけた。でもちょっと離れたところで停まってスマホでこっちを撮影しているだけ、それも凄い怖い顔でね」

 しばらくすると女性は何事もなかったように走り去った。

「何度も声をかけたけど狭い路地に入って走って行っちゃった。釈然としないよね」

 単なる威嚇のつもりだったのか、自分が悪いとはまったく思っていなかったのか。決まりは決まりなので警察には届けたものの、その後音沙汰なしで真相はわからないという。被害のあるなしでなく、自転車も当然「当て逃げ」となる可能性がある。それにしても他人と揉めると何でもスマホで撮影する人、是非はともかく、これに限らず本当に増えた。

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