再び、芝翫の裏切りが報じられたのは約4年後の2021年1月。またも『週刊文春』にハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー似のBさんとの不倫をスクープされたのだ。あきれ果てた三田は、同誌の取材に「私は(芝翫の)お母さんじゃない。人生のパートナーなんです」とコメント。「本当にお恥ずかしい」とため息をついたが、「離婚はないです」と強調した。夫婦を知る別の歌舞伎関係者が語る。
「三田さんには結婚後、流産したつらい経験があり、絶望感にさいなまれた時期のことを自ら明かしたこともあります。そのとき、愛情を持って支えてくれた芝翫さんに感激し『一生添い遂げる』ことを誓ったそうです。『舞台側は役者の仕事。客席側はすべて妻の仕事』と教えられた三田さんはいまもそのルールを自分に課し、梨園の妻の務めを立派に果たそうとしているんです」
何より3人の息子たちは何があっても成駒屋に伝わる「芝翫型」の芝居を受け継がなければならない。使命感を持って必死に家業を守る妻の思いは、芝翫も重々わかっているはずだ。それでも彼は目先の誘惑に打ち勝つ強さを持ち合わせていなかった。
実は芝翫は、関西のタニマチの女性と親しくなる前にも別の女性と深い関係にあったという。芸能関係者が明かす。
「表沙汰にはなっていませんが、舞台で共演した既婚者の大物女優Xさんと一時期、プライベートでも親密にしていたんです。その話が耳に入ると、三田さんは彼女の事務所に抗議し、芝翫さんと二度と連絡を取り合わないように通告したのだとか。因果関係は不明ですが、間もなくしてXさんは離婚しています」(芝翫の所属事務所は「Xさんは一共演者です」と関係を否定)
そして、タニマチの女性との不倫騒動がさめやらぬうちに発覚したのがAさんとの“ホテル密会”だった。2021年12月、『週刊ポスト』に直撃された芝翫は、Aさんを「ただの友達」と説明したが、その場しのぎの言い訳だったことは明らかだった。
「芝翫さんはホテルでAさんの部屋を出入りした理由を『胃薬をもらうため』とし、『DNAを調べてもらってもいい』と強弁しましたが、彼の言葉を信じる人はいませんでした。三田さんが沈黙を守ったのは、呆れていただけでなく、周囲から内情をしゃべりすぎだとの批判もあったそうです。その後も芝翫さんは三田さんの目を盗んでAさんとの逢瀬を重ねていました」(前出・歌舞伎関係者)
都内で芝翫がAさんとの密会に利用したホテルは、あろうことか1991年に三田と結婚披露宴を行った思い出の場所だった。最初の不倫相手である芸妓も同じホテルに招き入れたことがあるという。
「芝翫さんは大御所然とせず、おおらかな性格で後輩からも慕われていますが、社会常識や倫理観は望むべくもない。特に酒が入ると気が緩み、普段から隙だらけなので不倫してもすぐバレる。周囲から“大弛緩”と揶揄されることもあるそうです」(前出・芸能リポーター)
(後編へ続く)
※女性セブン2024年6月27日号