他店の寿司職人と交流もあった(本人FBより)
「山縣さんは、寿司職人を目指して上京し、20年近く『都寿司』で働いてきました。先代の娘さんと結婚し、“将来の大将”として地道に経験を積んできました。先代はまだまだお元気そうに見えたのですが、2022年に急逝してしまい、山縣さんが看板を継ぐことになりました。
職人を連れて飲みに行くなど、山縣さんは面倒見の良い温かい人柄なので、“都寿司はこれからも安泰だね”と思っていたのですが……。奥さんも若女将として店に携わっていましたし、店の長い歴史がここで途絶えるのかと不安です」(グルメライター)
「都寿司」の今後はどうなるのか。店主の逮捕がすでに報じられた後である6月19日14時頃に店を訪れると、変わらず営業していた。ランチタイムの終わり時といえど、店は客でにぎわっている様子だった。裏口から出てきたエプロン姿の女将、山縣容疑者の妻は、取材に対して「今後の対応は弁護士に任せています」と毅然とした口調で語った。
「冷やかしの電話なども来ていて、お客さんにも迷惑がかってしまっています。営業は今後も続けていきます」(山縣容疑者の妻)
きっぱりそう言うと、営業中の店舗に慌ただしく帰っていった。
先代たちが守ってきた約140年の歴史と寿司の味には罪はない。が、被害者に対する償いは免れられない──。