フジテレビは翌朝の『めざまし8』でも、住宅街を車で走り抜けながらテレビカメラを回し、地域全体の風景の映像を流して新居報道を盛り上げた。そうした報道手法はアメリカのメディア感覚からすると「アウト」だという。
「アメリカでは、現場で極めて厳しい質問をする記者でも、取材時間が終わればすっと退きます。取材をする上でルールやプライバシーを守るのは当然という感覚なので、現地まで行って、ましてや近隣住民に話を聞くといったことはしません。自宅住所を特定できる情報が流れるのもよろしくない」(前出・在米ジャーナリスト)
普段はクールな大谷でも、無神経な報道は看過できなかったようだ。
「放送内容を知った大谷選手は激怒し、“過剰報道をした人を出入り禁止にしてほしい”と球団側に要望したようです。球団は当初、自宅前からの映像が流れたことを知らなかったようですが、大谷選手の怒りを知り、取材パスを剥奪したと聞きます。そればかりか、メジャーリーグ機構まで調査に乗り出しているようで、日本のテレビ局が今後より重いペナルティーを受ける可能性もささやかれています」(前出・在米ジャーナリスト)
(後編へ続く)
※女性セブン2024年7月4日号