貴重なプライベート写真が公開された(5月、栃木県塩谷郡。写真/宮内庁提供)
あくまで安心材料
2004年に適応障害が公表されて以降、雅子さまは大野医師のもとで治療に取り組まれてきた。毎年、雅子さまのお誕生日に合わせて公表される医師団の見解にも、大野医師は深くかかわっている。
「昨年の見解では、雅子さまにとって21年ぶりの国際親善のための外国訪問となったインドネシア訪問に触れたうえで『御日程を工夫しつつ、念入りに御準備をなさり』『温かい歓迎をお受けになりました』という前向きな表現がみられました」(前出・皇室記者)
昨年のインドネシア訪問では、渡航の直前に宮内庁から「医師は同行しない」と発表された。主治医不在のなか、1週間という長期の日程にもかかわらず、雅子さまは予定になかったイベントに次々と出席され、人々と笑顔で交流された。
「雅子さまは大野医師の同行なしでも外国訪問を成功に終えられたことに、自信を深められたのではないでしょうか。雅子さまのご様子には、大野医師も手応えを感じたことでしょう。今回の訪英への同行は、雅子さまの状態を医師として確かめることも目的としてあるのではないでしょうか。結果次第では、今年の医師団見解に、雅子さまの現状や治療方針について、新たな進展がみられる可能性もあります」(前出・宮内庁関係者)
もちろん、大野医師に求められるのは、ご出席に向かわれる雅子さまのご体調のフォローでもあるだろう。
「イギリス国王2代にわたって招待を受けられている今回の訪英の重みは相当なものです。雅子さまはもちろん、陛下でも緊張される部分はあるでしょう。雅子さまの精神的支柱ともいえる大野医師の同行はどれほど心強いか。とはいえ、雅子さまはご自身のご体調をコントロールされることに自信をつけられてきましたから、大野医師は“安心材料”に過ぎないでしょう。
大野医師の前ですべての日程へのご出席を果たし、訪英を成功に終えられることは、完全復活の証明にもなりますから、雅子さまは並々ならぬご覚悟で臨まれるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまがかつての輝きを取り戻される日は近い。
※女性セブン2024年7月4日号