芸能

映画『九十歳。何がめでたい』著名人たちが絶賛 平野レミさん「日本中が愛子さんのように過ごせたら明るくなること間違いなし!」

(c)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (c)佐藤愛子/小学館

(c)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (c)佐藤愛子/小学館

 6月11日夕刻、東京、大阪、名古屋で映画『九十歳。何がめでたい』(6月21日公開)の小学館連合試写会が行われた。会場には母親と一緒に来た小学生の女の子から、女友達と来た中年女性、会社帰りのサラリーマン、90歳を超える高齢のかたまで、老若男女が映画を楽しんだ。上映中はどっと笑いが起こったり、洟を啜る音もそこかしこであった。

 物語は、断筆宣言をした90歳の老作家・佐藤愛子(草笛光子)が女性誌『ライフセブン』の編集者・吉川真也(唐沢寿明)に連載を依頼されるところから始まる。何度断っても諦めない吉川に、破れかぶれの気持ちで再び筆を執り、90歳を過ぎて感じた時代とのズレや違和感、身体の衰えをユーモラスに綴ると、刊行した単行本『九十歳。何がめでたい』がまさかのベストセラーになって──という国民的エッセイ誕生までの物語。

 料理愛好家の平野レミさんも大笑いして楽しく映画を見たという。

「この映画を見たら悩んでも悩まなくても月日は流れていくのを痛感。日々の生活を楽しんで暮らさなきゃ損よね。日本中が愛子さんのように過ごせたら明るくなること間違いなし!」

 ブックジャーナリストの内田剛さんは「泣いて笑って怒って喜んで、心の底から様々な感情が溢れ、原作もまた読み直したくなった」と話す。とりわけ心が動かされたのは、吉川が愛子の連載を勝ち取ったシーンだという。

「佐藤さんが断筆をしてうつ病のようになっていたのが、吉川に出会い、再び書くことによって元気を取り戻す。生まれながらの作家である佐藤さんにとって、まさに書くことが生きる原動力だったと気づいたわけです。それは自分で気づける人もいれば、誰かに教えられる人もいるでしょう。その原動力は一人ひとり違いますが、誰にでもきっとあるはずですし、それに気づくためには様々な人との交流が必要なんじゃないか。人間関係、仕事、この国、自分、家族……いろんなことを考えさせられました。84歳の父が『もうこんな年だし』と何事にも消極的になっているのですが、父にもこの映画を見せてあげたい。きっと元気を取り戻すんじゃないか」(内田さん)

関連記事

トピックス

中居正広
《中居正広が最後の動画を公開》右手を振るシーンに込められた「意図」 元SMAPメンバーへの想いとファンへの感謝「これまでの、ほんの気持ちをこめて」
NEWSポストセブン
雪が降る都心を歩く人たち。2月5日、「最強寒波」の影響で東京23区を含む平地でも雪が積もった(時事通信フォト)
真冬も白ソックスに生足を強いるブラック校則 批判の一方、学校側の事情「3次募集ですら定員の埋まらない高校なんて厳しく管理しなきゃ崩壊」
NEWSポストセブン
アメリカでは大谷も関わっていたと根拠もない陰謀論が騒ぎを立てた(写真/AFLO)
大谷翔平、アメリカ国内でくすぶる「一平は身代わりだ!」の根拠なき陰謀論 水原一平被告の“大幅減刑”に違和感を覚えた人々が騒ぎ立てたか
女性セブン
フジテレビのドラマ出演を断ったと報じられた菅田将暉
菅田将暉、フジのドラマ出演を断った報道の真相 降板は未決定か、一緒にドラマ作ってきた現場スタッフへの思い抱く
女性セブン
映画の撮影中、酸欠で意識を失っていたことを明かしたトム・クルーズ(Xより)
トム・クルーズ(62)映画撮影でついに“気絶”! 海中シーンでは「自分で吐き出した息を吸い呼吸」 26歳年下恋人も尊敬する“驚くべきヤバさ”
NEWSポストセブン
同じ少年野球チームに所属していた田中将大(左)と坂本勇人
田中将大と坂本勇人、24年ぶりにチームメイトになった2人の“野球観の違い”を少年野球時代の監督が明かす「とにかく張り合っていて、仲良くしていた記憶がありません」
週刊ポスト
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
《遺体が変わり果てている…》田村瑠奈被告の頭部損壊で遺族は“最後の対面”叶わず 父・修被告の弁護側は全面無罪を主張【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
歌手・岡田奈々が45年ぶりにステージへ復活
【伝説の美少女】女優・岡田奈々「45年ぶりの生歌唱」に挑戦か 「自分の部屋で『青春の坂道』を歌っています」
週刊ポスト
ハトを虐待する男(時事通信)
〈私の力は強烈すぎて鳥の大腸を破裂させてしまう〉動物愛護法違反で逮捕された“ハトマスク男” 辻博容疑者(49)の虐待実態「羽をむしり解体」「音楽に合わせて殴打」
NEWSポストセブン
熱愛が明らかになった
【熱愛スクープ】柄本時生、女優・さとうほなみと同棲中 『ゲスの極み乙女』ではドラマーとして活動、兄・柄本佑と恋人役で共演 “離婚を経験”という共通点も
女性セブン
終始心配した様子の桐山照史
WEST.桐山照史&狩野舞子、大はしゃぎのハネムーンを空港出発ロビーで目撃 “時折顔を寄せ合い楽しそうにおしゃべり”狩野は航空券をなくして大騒ぎ
女性セブン
徳永英明の息子「レイニ」が歌手としてメジャーデビューしていた
徳永英明、名曲の名を授けた息子「レイニ」が歌手になっていた “小栗旬の秘蔵っ子”の呼び声高く、モデル・俳優としても活躍
女性セブン