思わずこぼれた彼女の涙をそっと拭ってあげる・・・そんな韓国ドラマのワンシーンのような絵になる場面。草なぎ剛が見せた、優しさを感じさせる瞬間を目撃した。
185週という邦画史上類をみない超ロングラン上映が続いた草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』。ついに最終上映となり、感謝の気持ちをこめた御礼舞台挨拶が行われた(6月26日、TOHOシネマズ日比谷)。この日登壇したのは、トランスジェンダーの女性・凪沙を演じた草なぎと、虐待を受けて育ち凪沙と家族として心を通わせていく少女・一果を演じた服部樹咲、そして内田英治監督。
まず、驚いたのが、服部が映画の中の一果のイメージから、すっかり大人の雰囲気を纏う女優に成長していたこと。撮影当時の中学1年生から4年の歳月が流れ、もうすぐ18歳。身長173センチ、手脚の長いすらりとした凜と美しい姿に、草なぎも「樹咲ちゃんも大人になられて、本当に嬉しいですよ」と目を細めていた。