田村被告の自宅前にはいくつものクーラーボックスが置かれていた
娘は父をリビングで正座させて…
修被告の証言によると、SMに興味があったという瑠奈被告。これを修被告は許容していた。修被告の証人尋問では、以下のようなことが語られた。
「内心は父として不安、心配はあったが、(瑠奈は)社会的に何も関心がなく、閉じ籠っていて『こんなつまらない人生、早く終わらせたい』と言っていた。本人が社会と繋がりたいと思ったのであれば、こちらもしたいことを許容したい。犯罪や命に関わることでなければ」
結果、犯罪や命に関わることになるわけだが、父親の修被告は娘の“SMのデモンストレーション”にも付き合っていた。被害男性と初めて会った際に性的な行為を受けたと話した瑠奈被告。その後「嫌なことをされたから今度は私が嫌なことをしてやりたい」と話したという。修被告はアイマスクをして、手錠をつけたことを「イメージ」した状態で2階のリビングに座らされた。
「そのときにスカーフか何かが首に触れてざわざわしました。『こんな風にしたらどうなのかな、こうやったらどんな感じ?』と聞いてきて『ぞくぞくする』といったら満足そうでした」(同)
このとき2人は衣服を着ていたというが、通常では考えにくい父娘関係だ。尋問では娘のSMを許容する修被告の苦悩も垣間見えた。瑠奈被告が被害男性を殺害する数日前、「東京から来た人」とSMプレイをしていたことも明かされた。