鷲見アナの『セント・フォース』入りは特例?
『セント・フォース』のように、女性アナウンサーに特化した強みも間違いなくあるのだが、社内では、局アナ時代よりも多くの女性アナウンサーがいて、全員がライバルだろう。
「ちょっと、おこがましいんですけれど」と前置きしながら、『セント・フォース』の採用ページを開いた経験を前出の『伊集院&佐久間~』の「特別企画 さよなら松丸アナSP」で吐露したのは松丸アナだ。が、「18歳~27歳ぐらいまで」という年齢制限を見つけ、既に“ぐらい”から15年が過ぎていた松丸アナは断念。果たして所属先は、『ゴッドタン』で長年共演した「おぎやはぎ」がいる『プロダクション人力舎』だ。これは、サンドウィッチマンとの共演が多かった高橋真麻が、父の高橋英樹と共に2019年、『グレープカンパニー』に所属したケースと似ている。
そうした松丸アナとの『セント・フォ―ス』談義の中で、「あれ? 鷲見(玲奈)って『セント・フォース』だよね?」と、当時の彼女の年齢が27歳よりは上だったと指摘したのは佐久間氏。すかさず、「特例なんじゃないですか?」と、鷲見には特例が適用されたが松丸にはされなかったと受けとられかねないコメントをしたのは池谷アナである。
そんな池谷アナだが、テレ東に入社する前は、『ゴッドタン』の松丸アナと、『モヤモヤさまぁ~ず』の狩野恵里アナが「テレ東のイメージだった」と言い、「なんでもやっていいんだなって(思っていた)」。が、入ったら「意外とちゃんとしてたんですよね」と局内の印象を語っていた。
松丸アナに話を戻すと、『ゴッドタン』での活躍ぶりが「(演出の佐久間氏の)想像を飛び越えていた」と氏に褒められ、さらに伊集院からは、タレントの朝日奈央や野呂佳代が松丸アナの言動を見て「(自分たちもやらなければと)気づき始めた」と指摘され、「負けず嫌い」「性格が悪い」というエピソードも披露された。
イメージが悪いまま退社していくことを嘆く松丸アナに対し、佐久間氏は、「トーク番組にたくさん出られる試金石を投げた」「はなむけ」とキッパリ。
各局の企画会議でも松丸アナの名前は既に出ており、芸人に鍛えられた“なんでもOK”の松丸アナは、鷲見や森とはまた異なる場所で開花すると思われる。
実は既婚者が多いという特徴もあり、池谷アナは、会社員でもあり俳優でもある男性とのスピード婚を発表したばかり。松丸アナの夫は競輪界のトップ、新田康仁選手だ。
果たして、9月末の退社が一部で報じられた“化け物”、池谷実悠アナは、どんな事務所を狙っているのだろうか。「夫が俳優」ならば元フジテレビの政井マヤアナや富永美樹アナのように芸能活動をしている夫と同じ事務所に所属して、“セット”で活動することもできれば、キャラ立ちを活かして、森香澄アナや著名なインフルエンサーが所属する『seju』なども考えられよう。
昨今、「テレビ東京らしさ」が各方面で注目されているが、退社したアナウンサーたちもなかなか面白いことになっている。
“辞めテレ東アナ”たちの“その後”に注目だ。
【プロフィール】
山田美保子(やまだ・みほこ)/『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。