「え~、あなたが犯人です」──故・田村正和さん(享年77)演じる警部補・古畑任三郎が卓越した推理力で完全犯罪のトリックを切り崩していく人気ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)。今、この不動の名作がファンを騒がせている。
ことの発端は6月26日に一部メディアが『古畑任三郎』(以下『古畑』)復活プロジェクト」をフジテレビが計画していると報じたことだった。
昨年7月期のドラマ『真夏のシンデレラ』以降、およそ1年間、2桁の視聴率が取れていないフジテレビの看板ドラマ「月9」。そんな中、5月から6月末まで再放送された『古畑』が昼帯時間ながら世帯視聴率2~3%を記録したことで、「コスパもよく、新作ができたら3倍の視聴率が見込める」と、フジテレビ関係者のコメントを使いながら記事を展開。
「記事では、再放送の同ドラマの視聴率で手応えを感じたフジが、数字が見込める『古畑』の復活を押し進めているというものでした。
すでに同作の脚本家・三谷幸喜さん(62)からも承諾を得て、“ポスト田村正和”のキャスティングには木村拓哉さん(51)、福山雅治さん(55)、大泉洋さん(51)、長谷川博己さん(47)、ディーン・フジオカさん(43)らの名前も浮上していると報じています」(スポーツ紙記者)
1994年から放送が始まった『古畑』シリーズは、第3シーズンや特番など併せて2008年まで続いた。3つのシーズンの平均視聴率が21.5%を記録し、惜しまれて完結した。今でこそ代表作の1つとなった『古畑』だが、当初、田村さんは出演オファーになかなか首を縦に振らなかったという。
「『古畑』は、『刑事コロンボ』のファンだった三谷さんが構想に1年かけ、生み出した作品です。もともと古畑は田村さんをイメージして作ったキャラクターで、当初オファーした際に『刑事ものはやらない』と断られていました。それでも三谷さんは諦めず、『田村さんしか考えられない』と台本を送ったところ、田村さんは1話分だけ目を通して『これまでの刑事ドラマと異なる脚本がおもしろい』と、出演オファーを受けた経緯があります」(フジテレビ関係者)