27年間、MCを務めた神田正輝(73)が『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)を9月28日の放送をもって卒業することを制作のABCテレビが発表した。衝撃が走った“神田卒業”の舞台裏を取材した。1997年4月からMCを務めた神田は、同局を通して以下のようにコメントしている。
〈前任の草野仁さんがMCを務められた4年間を目標に頑張ってきました。気がつけば旅サラダは5年、10年、20年、そして32年目になりました。視聴者の皆様、支えていただき誠にありがとうございます〉
神田をめぐっては、2023年4月頃から白髪が目立って顔が痩せ細り、げっそりとした姿に心配の声が高まっていた。同年11月には「体のメンテナンス」を理由に同番組を長期離脱し、詳細が明かされないまま9週連続で欠席。今年1月27日の放送に、約2カ月ぶりの復帰を果たしていた。
「当時、神田さんはテレビ局の幹部に説得されて、1週間程度の検査入院をしていました。しかし、検査結果は手術が必要なほどで、復帰まで2カ月を要しました。復帰後は、スタジオでレポート先のご当地グルメを完食し、徐々に体重も戻りつつあり、顔色も以前よりはよくなっていました」(番組関係者)
神田さんとの接触は「最小限」に
だが、神田本人がスタッフたちに自らの体調について語ることはなかったという。
「局内では神田さんが休憩中に喫煙所でリラックスしている姿が目撃されていましたが、現場では様々な配慮がされていました。感染症などを防ぐために楽屋挨拶を控えたり、神田さんとスタッフの接触やリハーサルは最小限にして制作を進行していました。
それでも生放送なので、番組関係者らは『トーク中に突然倒れたりしないか』『不測の事態が起こらないか』と、毎回ヒヤヒヤしながら見ていました」(ABCテレビ関係者)
一方、神田は自身の進退については「復帰を果たしてから」と、決めていたという。
「連続で欠席が続いたときに、“降板”というのも選択肢も検討されたようですが、視聴者のためにも『復帰して、もう一度番組に戻る』という強い思いだったそうです。復帰を果たした神田さんは、3年前に愛娘の神田沙也加さん(享年35)を亡くしたことで世間を騒がせ、自身の激やせや体調が毎週のように報じられるなど、番組出演が予期せぬカタチで扱われることで、同局に『申し訳ない』という思いを抱えていたようです。神田さんと局側の双方で話し合い、功労者に残り2カ月という花道を用意して卒業となりました」(同前)