叫び声が響き渡り、会場は騒然となった──11月に行われるアメリカ大統領選に向けた選挙戦。7月13日(日本時間14日)、アメリカ東部ペンシルベニア州で行われていたドナルド・トランプ前大統領の集会で、演説中のトランプ氏が銃撃を受けた。その瞬間を捉えた映像からは、トランプ氏が負傷し、右耳のあたりから流血していたことがわかる。銃声が聞こえたのはトランプ氏の演説が始まってから10分ほど経ったころのこと。銃声が断続的に10発ほど聞こえたという。現地ジャーナリストが話す。
「銃声の後、トランプ氏は右耳を押さえて驚いた様子で演台の影に隠れ、警備の人たちがすぐに駆け寄る様子が見えました。トランプ氏は演台の下にしばらく伏せ、その後警備にあたるシークレットサービスに支えられながら会場から退避。退避する際、トランプ氏は何度も、聴衆に向かって拳を上げるしぐさをしていました」
トランプ氏は無事で、地元の医療機関で手当を受けている。シークレットサービスもX(旧Twitter)で、《保護措置を講じており、元大統領は安全です。現在、シークレットサービスが調査中で、詳しい情報は入手次第公開されます》としている。
AP通信によると、シークレットサービスが銃撃の容疑者を殺害。CNNは、容疑者は「集会会場の外側の低い建物の屋根」にいて、シークレットサービスが場所を特定し、射殺したと伝えている。また、会場にいた集会の参加者のうち1人が死亡しているとも報じられている。また、トランプ氏は自身のSNSで「銃弾が右耳の上部を貫通した」と伝えた。