「今日の太賀良かった!!」──NHK朝ドラ『虎に翼』でヒロイン役・伊藤沙莉(30)の夫を演じた仲野太賀(31)に、SNSで連日のようにメッセージを送っていたのは父親で俳優の中野英雄(59)だ。愛息子の活躍に目を細める様子は、コワモテ俳優ではなくやさしい父そのものだった。そんな中野は長い間、家族以外には明かしていない秘密を抱えていた──。【全4回の第1回】
中野はこれまで北野武監督の映画『アウトレイジ』やゲーム『龍が如く』などに出演し、数多くのヤクザ映画で活躍してきた。下積み時代は哀川翔に誘われて路上パフォーマンス集団「劇男一世風靡」に所属。同集団が解散した後は、柳葉敏郎の付き人となり、俳優に転向した。こうしたなか、中野は20代で2歳年上の先輩と結婚する。
「中野さんは中学1年だった時に、地元で美人として有名だった奥さんに猛アタックして、結婚までこぎつけたそうです。長い下積み期間をともに過ごしてきました。結婚後の1992年に出演した鈴木保奈美主演のドラマ『愛という名のもとに』(フジテレビ系)の“チョロ”役が当たり役となり、中野さんは俳優として一躍有名になりました。この翌1993年に生まれたのが、次男の太賀クンです。
俳優としての仕事が軌道に乗った中野さんは、1996年に個人事務所を設立。奥さんはマネージャーとして、夫であり役者である彼を支えてきました」(芸能プロ関係者)
妻と二人三脚で、芸能界の荒波を乗り越えてきた中野だが、前出・芸能プロ関係者によると「現在、中野さんは同事務所を退所しています。奥さんが社長を務めていますが、2人は離婚していると聞いています」とのことだった。
だが、NEWSポストセブンが取材を進めると、中野の姿は家族と暮らす都内の自宅周辺にあった。近所では夫婦で仲良く買い物やウォーキングする様子も目撃されている。どういうことなのだろうか。7月中旬、取材班は散歩終わりの中野本人に声を掛けた。