アイドルグループは特に処分が厳しい
芸能界の中でもアイドルグループのメンバーの場合、未成年飲酒・喫煙への処分が厳しくなる傾向があるという。
「アイドルは、芸能界の中でも特にクリーンなイメージが求められ、飲酒や喫煙などの不祥事が、そのまま人気の下落に直結しやすい。もちろん、なかには“やんちゃなイメージ”を売りにしているメンバーもいますが、未成年飲酒・喫煙がグループ全体に悪いイメージを与えるのは事実であり、そういったことを防ぐためにも処分が厳しくなるわけです。
また、そもそもアイドルグループの場合、未成年のメンバーが多く、1人のメンバーの未成年飲酒・喫煙が許されてしまうと、同じようなことをするメンバーが次から次へと出てくるリスクもあります。さらにいえば、たくさんいるメンバーの私生活を限られたスタッフで管理するのは難しい現実もあり、メンバー個人が自主的にルールを守るような仕組みが重要になってくる。だからこそ、ある程度ペナルティーを厳しくして、メンバーたちが悪い道に進まないようにしておく必要があるんです」
ネットで発覚するデビュー前の行動
最近では、芸能活動を始める前の未成年飲酒・喫煙、あるいは熱愛などが、デビュー後に発覚することも増えている。
「SNSが普及したことで、芸能界に入る前の行動がネット上に残っていることが珍しくなくなっています。アイドルグループに新メンバーが入ったときなどは、ファンが躍起になってその名前でネット検索し、過去のSNS投稿や小学校や中学校での部活動の成績などを探していますからね。そういったなかで、未成年飲酒・喫煙を匂わせるような画像や恋愛関係の投稿などが見つかることもあります。
一方で、芸能事務所の方もデビュー前にしっかりとネットで過去の行動を調べていますし、必要であればSNSのアカウントの削除なども行っています。つまり、事務所も入念に過去を調べて、ある程度の対策をしたうえで、デビューさせているんです。それでも、デビュー前の行動を知人や友人によって暴露されることもありますが、事務所としては“問題ない”と判断してデビューさせているということもあってか、過去の行動については“おとがめなし”となるケースも多いですね」
一度ついてしまった悪いイメージを払拭するのは簡単なことではない。何よりも“イメージ”が重視される芸能界において、未成年飲酒・喫煙へのペナルティーが重いのも当然なのかもしれない。