日本体操協会は7月19日、パリ五輪体操女子日本代表主将の宮田笙子(19歳、順天堂大学)について、代表行動規範の違反が認められたため、五輪出場を辞退したことを発表した。協会によると、宮田が未成年でありながら喫煙しているとの情報提供があり、本人に聞き取りを行ったところ、今年6月から7月にかけて、飲酒や喫煙をしていたことが確認された。また、飲酒についてはナショナルトレーニングセンター内での行動だったという。
体操日本代表主将が、喫煙・飲酒で出場を辞退するというニュースに、ネット上では、〈オリンピック出場資格剥奪する程の事なのか?〉、〈未成年飲酒、喫煙くらいいいじゃんって思ってしまいますね個人的には〉など擁護する声も少なくないが、〈ルールに反した以上、何らかのペナルティを受けるのは当然〉、〈協会の規約で大会開催中の飲酒喫煙を禁じている。違反したら処分〉など、適切な対応だったという意見も多い。
宮田が代表辞退となったことについて賛否両論となっているが、その一方で芸能界においては、未成年飲酒・喫煙に対して比較的厳しい処分が下される傾向にある。
「昭和の時代から芸能人による未成年飲酒・喫煙の騒動は度々ありますが、謹慎や活動休止といったペナルティーが下されることが多いですね。男女関係なく、人気アイドルグループの未成年メンバーによる飲酒・喫煙が発覚し、謹慎を経てグループ脱退というケースは、たくさんあります。その後、芸能活動を再開できず、事務所を退所してしまうことも少なくありません」(芸能記者・以下同)
人気アイドルの未成年喫煙として思い出されるのは、モーニング娘。の元メンバーである加護亜依の騒動だ。モーニング娘。を卒業後、同期だった辻希美との2人組「W」として活動していた加護は、18歳だった2006年2月に写真週刊誌『FRIDAY』に喫煙写真が掲載された。加護本人は事実関係を認め、そこから1年間の謹慎処分となった。しかしその直後、『週刊現代』に2度目の未成年喫煙が報じられ、所属事務所との契約が解除された。
「加護さんは当時トップアイドルでレギュラー番組があったほか、キャラクターグッズなどの展開もあり、かなり大きな波紋を呼ぶこととなりました。1年間の謹慎という比較的重い処分になったのも、スポンサーやメディアなど、関係者に大きな迷惑をかけてしまったことが大きな理由でしょうね」