それと同時に、国政と外交の舵取りを担う政治手腕が欠かせない。
その2つの柱で、識者たちは「ポスト岸田に選んではいけない政治家」を誰と見ているのか。
ランキングのワースト1位は小泉進次郞・元環境相だ。
理由は政治手腕が未熟と見られていることだ。政治評論家・小林吉弥氏はこう指摘する。
「近い将来への期待はあるが、『ポスト岸田』からは除外したい。まだ総理候補の器としての政策的な片鱗を見せていない。党4役も経験しておらず、現状で混迷する自民党に大なたを振るえるのか疑念が多いのが大きな理由です」
元産経新聞政治部長の政治ジャーナリスト・石橋文登氏の評価はさらに手厳しい。
「今なお父の小泉純一郎氏の強い影響下にあり、首相になれば、計画性のないまま脱原発に走り、せっかく復調しつつある日本経済が大混乱に陥る可能性が大きい。弁舌はさわやかだが、中身がなく、知性が感じられない。安全保障についても勉強が足りない。
首相になると、そのトンチンカンさが至るところで露呈し、下手をすれば、計画性なしに普天間基地移設問題で“最低でも県外”と掲げるなどして大混乱を招いた鳩山由紀夫・元首相に匹敵するような世界の笑いものになるのではないか」
政治的実績がなく、人気先行の小泉氏は、自民党の「選挙の顔」にはなれるかもしれないが、国政を任せるのは不安が大きすぎるとの評価だ。