「石垣を登ること自体はそれほど難しくない」
フィールドワークの場でもある赤坂御用地に衝撃が走ったのは6月30日のこと──。白昼堂々、不審者が侵入し現行犯逮捕されたのだ。皇宮警察本部によると犯人は午後0時25分頃、生け垣を乗り越えて敷地内に侵入したという。皇室解説者の山下晋司氏が解説する。
「もちろん365日24時間体制で警備をしています。しかし、赤坂御用地を囲う石垣はそれほど高くないため、登ること自体はそこまで難しくない。登った先にはカメラやセンサーが無数にあります。侵入してもすぐに捕まるでしょうが、警備の目をすり抜ければ敷地内に入ることはできる。侵入を許したのはこれが初めてではありません。2021年に赤坂御用地隣接の迎賓館西門から侵入した男が逮捕されました。この時は警備の手薄な迎賓館側から侵入したため、発見されるまでに約2時間もかかってしまった」
皇宮警察に赤坂御用地の警備体制について聞くと、こう回答があった。
「所要の体制で警備をしていました。今後については、警備に支障を及ぼすので、回答を差し控えさせていただきます」
悠仁さまにとっては大事な研究の場でもある赤坂御用地。今後はより安全な環境作りが求められることになりそうだ。