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友人の「ホストの借金」を押しつけられる

 その後、伊藤被告は同じく風俗で働いていた女性と仲良くなり、彼女が自宅に転がりこむようになる。そして、この女性がホストで作った借金の連帯保証人に。気づけば女性とは連絡が取れなくなり、借金をすべて抱えることになった。連日、借金の取り立てが来るようになった伊藤被告は夜逃げ同然で自宅を飛び出し、歌舞伎町で再びネットカフェ暮らしをするようになった。

 このあたりから伊藤被告は、金への強い執着を見せるようになる。

 2022年7月18日、伊藤被告は自分と同じくネットカフェに寝泊まりする風俗業の女性の部屋に侵入し、3万1000円を窃取し逮捕される。警察の取り調べには「よくないことと思っていたが、お金がどうしてもなくて必要だった」と答えている。

 この過程で、葛飾区の病院に任意入院することになり、わずか1週間で退院。ネットカフェ生活に戻った伊藤被告はマッチングアプリやXを用いた売春・パパ活を行なうようになる。

「しずか」というハンドルネームを使い、男性に売春を持ちかけ、アポが入れば外出する。そんな生活が続いた。稼ぎは1日1~2万円ほどで、最高月収は60万円ほどだったという。しかし、宿泊費だけで1日7000~8000円もかかっていて、散財癖も変わらなかったため、ネットカフェ暮らしからは脱却できなかった。

 そして2023年1月、パパ活で知り合った男性に勧められ、伊藤被告は乱倫パーティの世界に足を踏み込むことになる──。

後編に続く

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