芸能

『海のはじまり』『あの子の子ども』フジ異例の“妊娠ドラマリレー”の意味は?

今期の月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビHPより)

この夏ドラマで話題呼んでいる月9『海のはじまり』(フジテレビ公式サイトより)

 この夏ドラマで話題を呼んでいるのが、月9『海のはじまり』(フジテレビ系)だ。妊娠が1つの題材となっているが、その翌日火曜日のフジテレビのドラマ『あの子の子ども』でも高校生の妊娠がテーマになっている。異例とも言える“妊娠ドラマリレー”。その背景にあるものとは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * * 

 4週連続Xの世界トレンド1位やTVerの再生数などから、『海のはじまり』(フジテレビ系、月曜21時)が夏ドラマ最大の話題作となっているのは間違いないでしょう。月9ドラマ『海のはじまり』は、ヒット作『silent』(フジテレビ系)のスタッフが再集結し、目黒蓮さんが主演を務めるオリジナル作品です。

 注目すべきは、放送前の予想をはるかに上回るシビアな世界観。「さまざまな形の“親と子”のつながりを通して描く、愛の物語」とハートフルなムードを掲げながら、主人公・月岡夏(目黒蓮)と大学時代交際していた南雲水季(古川琴音)の妊娠と中絶同意を経ての出産、現在の恋人・百瀬弥生(有村架純)の妊娠と中絶の過去、さらに水季の母・朱音(大竹しのぶ)の不妊治療などが扱われています。

 気になるのは、同じフジテレビ系で放送されている『あの子の子ども』(カンテレ制作、火曜23時)。こちらは高校2年生の川上福(桜田ひより)が妊娠し、戸惑いながらも懸命に現実と向き合おうとする姿が描かれています。

 つまり、「『海のはじまり』が大学生、『あの子の子ども』が高校生の妊娠を真っ向から扱った作品」ということ。しかも同じフジテレビ系で月・火曜の連日放送するという異例の編成に驚かされます。なぜ今夏、両作の“妊娠ドラマリレー”が行われているのでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト