登校中の女の子(当時12)に性的暴行を加え、不同意性交の罪に問われ、懲役6年6か月の判決を言い渡された八並孝徳被告(20)。判決のあった7月19日、福岡地裁の今泉裕登裁判長は、被害に遭った女の子は日常生活に支障をきたしていると伝え、今回の犯行を「身勝手で厳しい非難に値する」と述べた。【前後編の前編】
福岡県宗像市──市内にあるのどかな新興住宅地で起きた悲劇。男もまた、この街に生まれ育ち、学生時代は子ども食堂や地域見守り活動に参加するなどし、地元に貢献するような人物だったという。男が育った家庭を知る近隣住民はNEWSポストセブンの取材にこう話した。
「あの人は警察官のお父さんと、地元で教員をやっているお母さんのもとで育った公務員一家の長男なんです。ボランティアなんかをやっていたというのも、真面目なおふたりに育てられた影響かもしれません」
また2008年に発行された男の出身校のお便りを見ると、スピーチコンテストの候補として彼の名前が挙がっており、課外授業にも積極的だった様子がうかがえる。そこには「機関車の整備士になり、優れた日本の技術を世界に広げたい」と将来の目標なども記載があった。