パリ五輪は「大きなアピールの場」
「ひとつは、彼女のアナウンサーとしての能力の高さです。これまでの番組でも現地レポートが多かったのですが、持ち前の明るさで場を盛り上げることはもちろん、現場でのアナウンス力にも定評があり、取材相手に好かれやすい。高揚感を伝えることが得意で、今回は閉会式の中継キャスターにも抜擢されています。
加えて、彼女は3歳からフィンランドで4年間、プエルトリコで4年間生活しており、英語・スペイン語を含めた3言語を話せるトリリンガルなんです。2022年のカタールで行われたサッカーW杯では、日本の対戦相手だったスペインのサッカー記者にスペイン語でリモート取材を行なっていました」
各国の選手が集まる五輪において、レポーターとして適性があった中川アナ。さらにこの関係者は、「中川アナはパリ五輪担当を自分で志望した」といい、そこにもう一つの“思惑”があるという。
「実は彼女が近くNHKを退職してフリーになるという話は、局内ではだいぶ前から回っています。担当する番組数も減らしていましたしね。中川アナにとってこのパリ五輪はNHK最後の晴れ舞台であり、同時に新天地での大きなアピールの場でもある。
中川アナが自ら担当を志望したのは必然と言えるでしょう。中川アナの五輪担当内定は、他局と比較してもずいぶん前に決まっていたと聞いています」(同前)
中川アナのフリー転身についてNHKに聞くと、「職員個人に関することについてはお答えしてません」(広報局)との回答だった。
8月11日に閉会式を迎えるパリ五輪。野心溢れる中川アナの八面六臂の活躍に期待したい。