40年経った今も幅広い世代に歌い継がれ、愛されている『ラヴ・イズ・オーヴァー』。“大人の別れ”を歌った名曲は、桑田佳祐や徳永英明ら多くのトップアーティストがカバーして歌いつがれてきた。
同曲で、1983年に「第25回日本レコード大賞ロング・セラー賞」を受賞した台湾出身の欧陽菲菲(74)は、独特のハスキーボイスでファンを魅了してきた。しかし、この約20年、日本のステージから遠ざかっている。表舞台からも姿を消しつつある彼女の現在を追うと、意外な復活を遂げていた──。
台湾出身の欧陽は、1967年に台北市のレストラン・シアター『中央酒店』で歌手デビューし、その数年後に日本のレコード会社にスカウトされて来日。歌唱力とステージでの鮮やかなパフォーマンスで鮮烈な印象を与えた。
「日本語がままならないなか、1971年にザ・ベンチャーズ作曲の『雨の御堂筋』で日本デビューすると、翌年のNHK紅白歌合戦に外国人ソロ歌手として初出場を果たしました。1978年には元レーシングドライバーの式場壮吉さんと結婚しました」(スポーツ紙関係者)
そして1983年から1987年にかけて大ヒットを記録したのが、『ラヴ・イズ・オーヴァー』だった。