ちあきの曲を聴いて「思わず夢を見た」と語るのは、芥川賞作家の村田喜代子(時事通信フォト)

ちあきの曲を聴いて「思わず夢を見た」と語るのは、芥川賞作家の村田喜代子(時事通信フォト)

「行き詰まった時は今でもちあきさんの歌を聴いています」

 おニャン子クラブ出身で演歌歌手の城之内早苗(56)は、ちあきの曲を聴いたことがきっかけで自身の進む道が拓けたという。

「おニャン子解散後、やりたかった演歌の道に進むことができたのですが、大人たちが敷いてくれたレールを歩むばかりで、恵まれた状況に甘えてしまい、頑張ろうとして空回りする日々が続きました。迷子のようになっていた頃、スタッフの方に手渡されたのがちあきさんのコンサートを収録したカセットテープでした」

 その歌声は、城之内の迷いを断ち切るほど衝撃的だったという。

「『こんな世界観の歌があるのか』と凄まじい衝撃を受けました。曲により印象がガラッと変わるちあきさんの歌を聴き、『ちあきさんのように、私は私の歌を私のままで歌いたい。枠なんかにとらわれなくていいんだ』と思えたんです。聴くたびに心に刺さる言葉が違うので、行き詰まった時は今でもちあきさんの歌を聴いています」

 城之内はちあきの歌声の魅力をこう語る。

「ちあきさんの歌はこぶしのちりばめ方が好きです。特に『役者』は歌い出しの“愛”をどう発声するかが重要です。私なら愛を前面に打ち出してしまうのに、ちあきさんにはわざとらしく誰かに伝えようとするいやらしさがなく、耳元で囁くようなヒキの美学を感じます。ポップス調のバラード『伝わりますか』も、重くも軽くもない、なぞるような歌い方。

 私が言うのはおこがましいですが、美空ひばりさんとちあきなおみさんは特別な歌手。生のステージを見られなかったことだけが悔しい」

後編に続く

※週刊ポスト2024年8月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告
「収入が少ない…」元妻・須藤早貴被告がデリヘル勤務を経て“紀州のドン・ファン”とめぐり会うまで【裁判員裁判】
NEWSポストセブン
水原被告の量刑は大谷次第か
【勝負は10月25日】大谷翔平、悲願のワールドシリーズ初日に水原一平被告の判決 量刑は大谷の意見陳述書次第、厳罰を望むか温情をかけるか
女性セブン
シンガーソングライターとして活動する三浦祐太朗(本人のインスタグラムより)
【母のファンに迷惑ではないか】百恵さん長男の「“元”山口百恵」発言ににじみ出る「葛藤」とリスペクト
NEWSポストセブン
中山秀征にいじられた柏木由紀(時事通信フォト)
《すがちゃん最高No.1と熱愛》柏木由紀、事務所の大先輩中山秀征の強烈イジリ「ラブ&ゲッチュ」に体くねらせて大照れ
NEWSポストセブン
交際中の綾瀬はるかとジェシーがラスベガス旅行
【全文公開】綾瀬はるか&ジェシーがラスベガスに4泊6日旅行 「おばあちゃんの家に連れて行く」ジェシーの“理想のデートプラン”を実現
女性セブン
幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン