芸能

《ちあきなおみ・デビュー55周年でサブスク解禁》圧倒的な“存在感”と“説得力”で人々を魅了した“憑依型歌手” 城之内早苗は「凄まじい衝撃を受けた」

昭和歌謡界で一世を風靡した伝説の歌姫・ちあきなおみ(写真/共同通信社)

昭和歌謡界で一世を風靡した伝説の歌姫・ちあきなおみ(写真/共同通信社)

 圧倒的な歌唱力で人間の情感を歌ったちあきなおみ(76)。表舞台から姿を消して30年以上経つが、デビュー55周年を機に全曲の配信が解禁された。サブスクと呼ばれる定額制のデジタル配信で、レコード会社の垣根を越えた全300曲以上を聴くことができる。かつてファンだった若者たちは今、再び彼女の美声に酔いしれている。(文中敬称略)【前後編の前編】

「これはただもんじゃない」

 メディア研究が専門の同志社女子大学教授の影山貴彦(61)は最近、嬉しい体験があったという。

「先日、研究室の20~21歳のゼミ生たちと、カラオケで何を歌うかという話題で盛り上がった際、1人は『喝采』だと答えたんです。昭和通の友人の影響で、ちあきさんを知ったそうです。サブスクの解禁によって、多くの若者が彼女の音楽に触れられるようになることは、ファンの私にとっても大歓迎です」

 影山自身がちあきと出会ったのは10歳だった。

「『喝采』(1972年)でレコ大を受賞したのを目にし、彼女の存在感というか、悲しみをたたえた説得力というか、包容力というか……。“これはただもんじゃない”とランドセルを背負いながら思っていました(笑)。

 当時は歌謡曲全盛期でもありましたが、天地真理や麻丘めぐみ、南沙織といった面々のなかでもずば抜けた存在でした」

 そんな影山は1986年に毎日放送に入社する。ドラマやバラエティの番組作りに忙殺されていた頃、ふと耳にしたちあきの曲が、今も忘れられないという。

「どちらもカバーソングの『星影の小径』や『黄昏のビギン』が発売された1990年代初頭は、バブルの余熱があって、世間もテレビ局も浮かれていた時代でした。そんな時、彼女の歌声が沁みるように耳に入ってきた。ふと、来し方を振り返る気分にさせられたのを覚えています。自分を忘れたらあかんよな、とちあきさんに教えられた思いがしました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《田中圭に永野芽郁との不倫報道》元タレント妻は失望…“自宅に他の女性を連れ込まれる”衝撃「もっとモテたい、遊びたい」と語った結婚エピソード
NEWSポストセブン
父親として愛する家族のために奮闘した大谷翔平(写真/Getty Images)
【出産休暇「わずか2日」のメジャー流計画出産】大谷翔平、育児や産後の生活は“義母頼み”となるジレンマ 長女の足の写真公開に「彼は変わった」と驚きの声
女性セブン
不倫報道のあった永野芽郁
《お泊まり報道の現場》永野芽郁が共演男性2人を招いた「4億円マンション」と田中圭とキム・ムジョン「来訪時にいた母親」との時間
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された愛子さま(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会で初着物》愛子さま、母・雅子さまの園遊会デビュー時を思わせる水色の着物姿で可憐な着こなしを披露
NEWSポストセブン
不倫を報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁との手繋ぎツーショットが話題》田中圭の「酒癖」に心配の声、二日酔いで現場入り…会員制バーで芸能人とディープキス騒動の過去
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン