人間にとって何がいちばん幸せか
この日は最高年齢77才・平均年齢69才のロックダンスグループ『ソウルフルフーズ』の他、小学生、高校生、プロチームの計4組も熱烈にパフォーマンス。さらに、国民の健康増進を目指して作られた「健康ダンス」がお披露目された。
振り付けを「健康一番プロジェクト」サポーターで世界的ダンサーのMaasaが担当。久留米大学医学部教授の川口巧さんと東京大学先端科学技術研究センター特任研究員の宮﨑敦子さんが監修にあたり、脂肪肝の予防・改善や認知機能の維持・向上などを促す、幅広い層へ向けたプログラムになっている。
Maasaとアクロバットを得意とする一卵性三つ子のシンクロアクロバットパフォーマー・佐藤三兄弟のレクチャーのもと、観客全員でダンスチャレンジをするコーナーでは杉も立ち上がって、スーツ姿でトライ。Maasaの「間違えても気にせずに、ダンスを楽しんで!」の呼びかけに応えるように、始めは小さめだった動きも回を重ねるごとに大きくなり、隣で踊る伍代とぶつかりそうになるほど伸び伸びステップを踏み、ポーズを決めた。
約20分みんなでダンスに勤しみ、会場は快活な笑顔でいっぱいに。杉も、「私もちょっと今動きましたけれど、血が逆流していて、思考がいつもの半分くらいでございます」と笑わせながら、充実した表情を見せた。
続けて、「これまで心臓や椎間板ヘルニア、狭窄症の手術などを3回もやりました。入院中のベッドの上では“病院で寝ている人生なんてつまらんなぁ”と、そんなことばかり。自分の体は日頃から自分で気をつけなければいけないと、つくづく痛感しました」そして、「人間にとって何がいちばん幸せか、考えました。やはりなんといっても健康なんです」と、かみしめた。身をもって感じた健康のありがたみが、杉を精力的に突き動かす大きな原動力となっている。