市民が撮影したパチンコをる久世副市長(編集部より一部加工しています)

市民が撮影したパチンコをる久世副市長(編集部より一部加工しています)

「辞めるまでの案件ではないだろう」

 つまり、副市長としての公務が終わっているので、一般職員の勤務時間であろうとも、パチンコをすることに問題はないとの見解だ。しかし、飯塚市には他市にない特別な事情がある。別の職員が語る。

「2016年12月になりますが、当時の斉藤守史(もりちか)市長と田中秀哲副市長が平日の昼間から“賭けマージャン”をやっていたことが全国的に報道されて、大騒ぎになったことがあります。飯塚市には、そんな“前科”がある。今回のことで、またマイナスなイメージが広がることになると、職員としては残念な気持ちです」

 当時の斉藤市長は疑惑が報じられると「金をかけなければマージャン人口が減る」と開き直って、さらなる批判を呼んだ経緯がある。

 2021年に飯塚市の副市長となった久世氏は同市の職員だった。副市長に任命される直前の肩書は、総務部の部長である。自治体トップの失態が、職員に与える影響を熟知する立場にあったはずだ。

 久世氏本人にこのことを問うと、次のように答えた。

「そうした思いもあるので、(市民からの通報を受け取った)当初は、やっぱり、これは(副市長の仕事を)辞めなければいけないだろうと考えた。ただ、私が例えばもし辞めることになれば、各職員に迷惑をかけることにもなる。弁護士のほか、一部の職員に相談したところ、法的な問題はないのだから、辞めるまでの案件ではないだろう、という話をされた。市長に相談したところ、市長も同様のお考えだった」

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