紫式部の波乱の人生を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』。8月4日の放送では、いよいよ吉高由里子(36才)演じるまひろが「源氏物語」を執筆するフェーズに突入した。
「ここからが後半のクライマックス。藤原道長(柄本佑・37才)、藤原公任(町田啓太・34才)、藤原行成(渡辺大知・33才)ら“平安のF4”も、ひげを蓄えるなどビジュアルが大きく変化します。
一方のまひろは『作家・紫式部』となり内裏での場面が多くなるので、衣装も女房装束、いわゆる十二単の場面が多くなります」(テレビ局関係者)
衣装は、俳優の所作に応じ細かな部分まで微調整するという。
「当初、吉高さんは着慣れない衣装に四苦八苦。1日撮影するだけで、どっと疲れに襲われていましたが、最近やっと慣れてきたようです」(NHK関係者)
平安貴族の衣装は、社会的地位や財力によって決まりごとが多く、場面や階級にふさわしい装束を身に着けなければならないため、映像作品では、より多くの衣装を新しく作らなければならないという。
「素材から色彩、風俗考証まで莫大な時間と費用をかけています。絹だけでも天皇と貴族が身に着けるものでは異なる。また、当時は植物染が主流だったので、再現するのが困難な色彩もありますが、それらも可能な限り史実に基づいて作られています」(前出・テレビ局関係者)
大河ドラマの制作費は1話につき約3000万円から7000万円とされる。そのなかでも『光る君へ』は、最高額に近い制作費だといわれている。
「ただ、こだわりすぎて衣装代が当初の予算よりややオーバーしてしまっているそうです」(前出・テレビ局関係者)
同ドラマは、初回視聴率が大河史上最低となり、その後も“低空飛行”が続いている。その上、高コストでは、主演として吉高の立場もつらそうだが……。
「予算オーバーは吉高さんにとっては大ピンチですが、ここまできて衣装のクオリティーを落とすわけにはいきません。撮影に使用した衣装を使い後日展覧会を開くなど、違うビジネスでお金を回収する方法が検討されています」(前出・テレビ局関係者)
最後まで出演者たちの衣装は“光り”続ける。
※女性セブン2024年8月22・29日号