「銭湯という場所柄、フロントや入口以外に監視カメラを付けられないため、犯行の立証が難しいという問題も抱えています。わかってやっているんでしょうか……」──鹿児島県内で33年間にわたり県民から愛されてきた銭湯『太陽ヘルスセンター』(鹿児島市)が2024年3月31日に閉店した。
「天然温泉や薬草風呂に加えて、遠赤外線サウナとミストサウナと2種類のサウナがありました。昔ながらのミニプールもありましたし、老若男女問わず、市民の憩いの場として親しまれてきました。老朽化や物価高騰のあおりを受け、というのが表向きの閉店の理由でしたが、本当の理由は別にあります」(市内の銭湯関係者)
『太陽ヘルスセンター』が閉店を発表した昨年12月、公式ホームページと店舗の張り紙には以下のように記載されていた。
《施設設備の老朽化と昨今の燃料費等の高騰、モラルのないお客さまの行為により温泉事業を続けていくことが大変困難となってしまいました》
「“モラルのないお客さまの行為”というのは、浴場内で同性愛者の方々が行為をしていたことです。『太陽ヘルス』さんは“ハッテン場”となってしまい、長年、被害に苦しんでいました」(同)
県公衆浴場業生活衛生同業組合の鹿児島市支部長、永用八郎さんが当時の太陽ヘルスセンターの状況について話す。
「『太陽ヘルスセンター』では10年ほど前から、同性愛者によるいかがわしい行為が横行していたと聞いています。昨今のサウナブームで利用客が増えた事で、一般客にもこの問題が浸透し、より目立った面もあると思います。一般のお客さんが同性愛者の方から卑猥なことを言われたり、誘われたりするといった苦情が多く集まりました。そのたびに、警察を呼んだり、当該のお客さんを厳重注意や出禁にするなどさまざまな対応をしました。しかし出禁にしても、別の同性愛者の方がまた問題を起こし、いたちごっこが続いていました」
『太陽ヘルスセンター』の営業時間や浴場設計が、被害が集中する要因の一つとなっていたようだ。
「『太陽ヘルス』さんは朝4時から深夜2時まで営業していました。酔っているお客さんも多かった。サウナも階段を登った場所にあり、お風呂に入りに来ただけのお客さんの目には触れないんです。だから性的なことをする客が集まりやすくなっていたのかな。インターネットの掲示板でも“ハッテン場”ということが広まって、同性愛者の人が県内外から、より集まるようになってしまっていました」(前出・永用さん)