今後の動向は
では、今後の状況はどうなるのであろうか。前出の卸売会社で勤務する男性は
「JAによる農家からの買取価格が20%〜30%ほど上がっていると聞いているので、販売価格も上げざるを得ないと思います。しかし、この先、新米はしっかりと入ってくる予定なので、供給自体は問題なく行われるとは思います。すでに九州の一部の地域では7月から早場米の出荷が始まっています」と語る。
農林水産省にも今後の動向を尋ねると、
「価格は上昇基調にはあるとは思います。ただ、8月は端境期といって一番在庫量が少なくなる時期です。それに加えて地震による買いだめもあって、品薄感が出ている。でも、一部の地域では新米が出回り始めていますし、不作になるような情報は今のところ出ていないので、需給的には問題ないと思います」(農林水産省担当者)とのことだった。
9月に入れば品薄状態は回復するという報道もある。どうやら“転売ヤー”から米を買う必要はなさそうだ。