“嫌な相手には売りたくない”
なかにはA氏の売名を疑う声もあるが、もともとジュエリー愛好家の間では知られた存在だ。ファッション誌編集者が解説する。
「決して安価な品ではないのに、依頼が相次ぎ、Aさんの制作スケジュールは2027年まで埋まっているとのことです。素晴らしい職人さんだからこそ、自分の作品に強いプライドを持っており、“嫌な相手には売りたくない”といったこだわりがある方です」
多忙なA氏は、〈お問い合わせとご依頼を頂く際のお願い〉として、スムーズなメールのやり取りを呼びかけている。また公式サイトには独特の文体で、作品に対する強い思い入れを掲載している。前出・スポーツ紙記者が続ける。
「今回の金銭トラブルは、全体を通して双方のコミュニュケーションが成り立っていないなという印象です。佐々木さんのささいな言動が、アーティスト気質のAさんにとって“絶縁”となるほどストレスを与えてしまったところもあるのでしょう。途中から夫の渡部建さんが矢面に立って、LINEや電話などでAさんを必死に説得しようとしているところからも、溝が大きくなってしまったことが窺えます」
現在、渡部夫婦・A氏ともに「警察に相談している」というが、もはやそうするしかないということなのだろう。