芸能

《サンシャイン池崎の企画が人気に》『みんなの動物園』が保護猫の企画ばかりでも“感動ポルノ”と言われない理由

人気を博している『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)

人気を博している『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系、公式HPより)

 動物を取り上げる番組で人気を博しているのが、『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)だ。保護猫をテーマにした企画を放送し、話題を集めている。その人気の秘密、そして、保護猫というつらい境遇にある動物を取り上げながら、“感動ポルノ”と批判されない理由とは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 24日夜、『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)の2時間SPが放送されます。その内容は「預かり生活276日さよなら佐吉…涙の最終回」。これはサンシャイン池崎さんが保護猫預かりのボランティアを行う企画で、「元野良猫で超ビビりの保護猫・佐吉が約9か月の日々を経て譲渡会にデビューする」というシリーズ最終回を迎えます。

「涙の最終回」と掲げられているように感動の結末が確定的であり、視聴者はそれをわかっていて良い意味での予定調和を楽しむ企画ですが、特筆すべきは同番組がほぼ「保護猫」の番組になっていること。

サンシャイン池崎さんのシリーズが6作目であるほか、ヨネダ2000の愛ちゃん、りんごちゃん、アンゴラ村長、ティモンディ・前田裕太さんら芸人の保護猫ボランティアが常にメイン企画として放送されています。それ以外では、時折サブで保護犬の預かりボランティアやトリミング企画が放送されることも含め、事実上の保護猫・保護犬番組と言っていいでしょう。

さらに同番組は31日から放送される『24時間テレビ47』とのコラボを発表済み。MC・相葉雅紀さんとBTS・JINさんの保護犬トリミング企画が予定されているほか、すでにチャリティーランナーを務めるやす子さんも『みんなの動物園』に出演しました。

『みんなの動物園』と『24時間テレビ』は「難しい境遇にいる人や猫・犬を救い、感動の涙を誘う」という主な構成・演出が共通しているためコラボの相性がいいのでしょう。ただ、『24時間テレビ』は2010年代後半から「勝手に『かわいそう』などのレッテルを貼って感動を誘うコンテンツとして消費する“感動ポルノ”」などと批判されることが定番化していました。一方で『みんなの動物園』はそう言われることがほとんどありません。

 保護猫・犬の企画ばかりの『みんなの動物園』が“感動ポルノ”と批判されない理由は何なのでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン