「彼が生活している山小屋には携帯の電波も届きません。通話やメールを受信するには、小屋の前の谷を下って反対側の丘に登るしかありません。山暮らしを始めてからは、『子どもに会いたい』と、3人の子どもからの電話やメールが届いているんじゃないかと思い、毎日のように何度も携帯を片手に谷を下っていたそうです。
そうこうしているうちに目の前に松本さんが現れ、彼の心を埋める存在になっていたのでしょう。東出さんはこれから、新たに生まれてくる子どもを松本さんと山小屋で育てていくそうです。なるようになる。自然体で生きる彼らしい決断だと思います」(同前)
多くを失い、人生のやり直しを始めた地で新たな家族を見つけた東出。夫として、父として、どんな背中を見せていくのだろうか。