Netflixで配信中のクライム・サスペンスドラマ『地面師たち』が7月25日に配信されて以来、5週連続で日本におけるNetflix週間TOP10(シリーズ)の1位を記録。ダブル主演の綾野剛と豊川悦司をはじめ、ピエール瀧や北村一輝、小池栄子、リリー・フランキーなどのメインキャストも豪華だ。そんな話題作のなかで、第1話に東京・恵比寿の地主になりすます佐々木老人役の俳優・五頭(ごず)岳夫さん(76)にも注目が集まっている。五頭さんに現在の心境や『地面師たち』の撮影裏話などを聞いた。【前後編の前編】
「まさか自分がこんなふうに注目されることになるとは。僕は1話でいなくなるのに(笑)」
笑顔でハキハキと話す五頭さんは、作中の弱々しい佐々木老人のイメージからはほど遠い。
──最初にこの役の話をもらった時はどう思いましたか?
「『地面師たち』の台本を読んだときから、反響がありそうな作品だな、と思いました。でも、まさか自分がこんなふうに注目されるとは。予告映像には僕が映っていて、Netflixを開いて最初に見るホーム画面で何度も流れたので、多くの人の目にとまったのではないでしょうか」
──ものすごい反響ですよね! SNS上では毎日のようにお見かけします。
「そうなんです。こんなふうに取材を受けるのも、僕の出身地の新聞『新潟日報』の夕刊で経験したことがあるくらいで、全国メディアは初めてです。嬉しいですね(笑)。『地面師たち』を見た人が、僕のXを見つけてくれて、1日で5万7000~8000件もインプレッションがついたりしています。しかも、『あのおじいちゃん、かわいそう』とか『かわいい』という若者らしき人たちからのコメントも。こんなこと、人生で初めて。ひとつひとつ読んで、自分でお礼を書いていたら、知り合いからフェイスブックやLINEに『バズッてるよ!』とコメントがきてビックリですよ(笑)」