8月25日、秋篠宮夫妻が京都を訪れ「第27回国際昆虫学会議」の開会式に出席した。会場には私的に参加した悠仁さまの姿もあった。同会議は昆虫学に関する世界最大規模の国際学術会議。悠仁さまは、同会議のポスター発表「皇居のトンボ相」に共同執筆者として名を連ねている。
高校3年生の悠仁さまが「トンボ論文」で国際デビューを果たしたことは、「来春に推薦入試制度を利用して東京大学への進学の可能性が報じられるなか、推薦入試で求められる活動実績として高く評価される可能性がある」(皇室ジャーナリスト)と見られている。
一方で、悠仁さまをめぐっては看過できない問題が起きている。この開会式前日まで「悠仁さまの東大進学に反対する署名活動」がオンライン上で2週間にわたって続いていたのだ。8月24日を境に署名ができないようになっているが、何が起きたのか。署名活動が展開されていたオンライン署名サイト「Change.org」の広報チームに問い合わせるとこう回答があった。
「本署名ページにつきましては、ユーザーの皆様からガイドライン違反の通報が複数あったことを受けて、弊社ガイドライン審査チームより署名発信者さんに対応をお願いしているという状況です。ガイドライン違反に該当する部分を改善していただければ署名活動は継続していただけますが、もしこのまま修正等の対応がなされない場合は、署名削除や非表示などの特別措置がとられる可能性もございます」
「あまりに悪質」
大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は、今回の署名活動についてこう憤る。
「1万人以上が署名して物議を醸しています。悠仁さまに限らず誰であれ、どの大学に挑戦するかはまず本人の意思が尊重されるべき。仮に報道のとおり悠仁さまが東大への推薦入学を希望されているとして、名門校の学内では推薦を受けるのも高いハードルがあり、そのために論文執筆など努力を重ねて何が悪いのか。ネット上で匿名参加できるのをいいことに騒ぎ立てる行為はあまりに悪質ではないか」
今回の署名運動について宮内庁は「個別の署名活動について、コメントすることは差し控えさせていただきます」と回答している。受験生にとっては「勝負の夏」。雑音に惑わされない環境が望まれるのは、言うまでもない。
※週刊ポスト2024年9月13日号