「3歳からクラシックバレエを習わせて…」
——花林さんが山で暮らし始めた当時は、どういう形で話を聞いていましたか?
「本格的に花林から『ママ、山梨におうち借りて住むよ』と言われたのは去年の6月ごろですね。私としては狩猟もやったことないし、心配で秋ごろに私も一度、娘の暮らす山へ行ったんです。娘には3歳からクラシックバレエ習わせたり、留学させたりしたんですけど、なんでそんな山奥に行き着いたの? と。
その時に東出くんと、一緒に住んでいるお友達に会いました。そこで鹿の肉とか猪の肉をご馳走になって、『あー、だから娘は山から帰ってこないんだ』とわかった。胃袋を鷲掴みにされるほど美味しくて。それにあの場所に行くと、みんな素朴になるんですよ。
狩猟生活って生半可なものじゃないから、みんなが素直で誠実な部分を出し合うようになる。だからその時に会った東出くんも、すごく素朴なイメージでした。『来てくださってありがとうございます』って丁寧に話してくれましたよ」
——花林さんは“箱入り娘”だったんですね。一緒に猟友会に入った2人の友人については交流はありますか?
「みんな、とても仲良しなんですよ。本当に猟銃に興味があって、本気で山生活を楽しんでいるんだなと感心したんです。3人とも、女の人よりも男らしいですよ(笑)。3人でよく私の住んでるマンションに来てくれるんですが、いつもたくさん飲んで帰るって感じで。
女子って嫉妬とかあると思うんですけど、あの子たちは全然そんな感じじゃない。そもそも、猟友会で試験を受けて資格を取って、実際に現場で獣を捌いたりするのって、すごく大変だし、生半可な気持ちでできるようなものじゃないんです。
私も自然が大好きだから、花林が小さい時にはよく休日キャンプに行ったりしてたんです。猟銃まではいってないですけど(笑)、石垣島とか宮古島とか、美しい海とか地球の美しさを見せていた。そういう自然と戯れることで生まれる生命体への意識とか大事さは、小さい時から感じていたのかもしれないですね。自然の美しさに適うものはないし、いるだけでエナジーをもらえますから」
喜びからか時折言葉を詰まらせながらも、嬉しそうに話した華奈美さん。後編記事では、華奈美さんが話した花林の過去の恋愛経験や、東出が華奈美さんのもとに1人で「結婚報告」に来た時の様子について、詳しく報じる。
(後編につづく)