どこの映画館もぎっしり満席。8月23日に公開された映画『ラストマイル』が、快調なスタートを切った。
「現在の映画界で大ヒットと呼ばれる目安は興行収入10億円ですが、今作の滑り出しを見ると、50億円にも届きそうなほど。ロケットスタートに出演者やスタッフは沸いていますよ」(映画会社関係者)
巨大ショッピングサイトの物流現場を舞台にした『ラストマイル』は、過去に放送されたTBSの2つのドラマ『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)と同じ世界で起こる物語だ。ゆえに、各作品に出演していた石原さとみ(37才)、井浦新(49才)、綾野剛(42才)、星野源(43才)などが再集結し、キャストは“邦画史上最強”とも囁かれる豪華布陣となっている。その中心で主役を務めるのが、満島ひかり(38才)だ。
「製作陣直々の指名で、主役の物流センターのセンター長役を演じました。脚本家は、満島さんにオファーしOKの返事をもらう前から“当て書き”で執筆を進めていたというほど、満島さんありきの企画です」(別の映画会社関係者)
そんな大型作品のオファーに満島は当初戸惑いを隠せなかったという。
「このメンバーのなかで主役を演じていいのか、高い期待に応えられるのかなど不安を覚え、スタッフと何度も話し合いを重ねたそうです。悩める満島さんの心を動かしたのは、止められない物流現場でのサスペンスという企画の面白さに加え、同世代の石原さとみさんと同じ作品に出られるということでした」(前出・映画会社関係者)
満島自身も雑誌のインタビューで《いつか石原さとみさんと親友役で共演できたらいいなと妄想していたので、『ラストマイル』で同じ画面に映ったときはとても嬉しかったです。これはその第一歩だ!って》(『with』9月号)と喜びを隠さない。
念願だった石原との“共演”を叶えた満島は圧巻の演技力を発揮して製作陣の期待に応えたが、実はスクリーンの外では、彼女のある“性格”が周囲を振り回してしまったそうで。
「実は、満島さんはほかの人に比べるとマイペースな部分がある。今回も、現場でスタッフが数時間単位で彼女を待つことや、共演者の次の仕事の時間が迫って時間切れになりそうなことも何度かありました。あまりにもスケジュールの遅延が発生したときには周囲も疲れ果ててしまって。最終的にはスタッフ側が策を練り、実際の集合時間の数時間前の時刻を彼女に伝えるなどして、最悪の事態を免れました」(前出・別の映画会社関係者)
こうした満島の癖は、心待ちにしていた石原との共演にも影響した可能性がありそうだ。
「石原さんは何事も計画的に進めるタイプで、もちろん常に時間厳守。満島さんとは正反対とも言える性格なんです。スタッフの間では“石原さんと満島さんが一緒の現場で撮影するのはなかなか難しいよね”なんて会話もあったそうです。今作で2人の共演シーンがまったくないのは、それが原因かもしれませんね(笑い)」(芸能関係者)
センター長、物流会社は時間厳守です!
※女性セブン2024年9月12日号