「寄付金の着服騒動」「大型台風による悪天候」「(マラソンランナーの)やす子に対するフワちゃんの不適切発言」など、様々な問題が山積したまま幕を開ける日本テレビのチャリティー番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』。今回のタイトルは番組開始の1978年から46年間背負って来た「愛は地球を救う」から変更されている。
約半世紀続いた番組タイトルを捨ててまで放送することを決断した同局だが、その背景には番組の根幹を揺るがした「寄付金の着服騒動」がある。
2023年11月、鳥取県の日本テレビ系列局・日本海テレビジョン放送は、『24時間テレビ』の寄付金などを10年間にわたり着服していたとして、元経営戦略局長(54)の懲戒解雇処分を発表した。同社によると、2014年以降、寄付金265万円のほか、会社の売上金およそ853万円、合わせて1118万円余りを着服していたという。
寄付金については、金融機関に運ぶまで社内で保管されていた一部を持ち出し、自分の口座に入金していたという。その後、同社の西嶌一泰社長は「警察に届け、被害を全額弁済させた」と、コメントした。
それから約半年が経った2024年6月──朝の情報番組『ZIP!』で水卜麻美アナ(37)が『24時間テレビ47』について告知した際、寄付金着服について「皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫び申し上げます」と謝罪した姿が物議を醸した。
「局を代表して頭を下げたのですが、局内でも『彼女だけが矢面に立つのはおかしい』と批判の声が上がりました。『24時間テレビ』の“顔”ということもあり、総合司会をつとめる自分がやるしかないと会社側の意向を受け入れたそうです。夫の中村倫也さんも心配していたそうです」(同局社員)
水卜アナの謝罪から約1か月後の7月22日、鳥取県警は元局長を業務上横領の疑いで書類送検。県警によると、元局長は2017年8月から昨年9月まで寄付金と会社の資金合わせて600万円余りを、30回以上にわたり自分の口座に入金した容疑が持たれている。取り調べに対して「横領したことに間違いはない」と話し、お金は「ギャンブルや飲食代に使った」と容疑を認めているという。