2021年に83歳でその生涯を終えた細木さん。2000年代にはテレビ番組で人生相談を行うと、忖度なしの歯に衣着せぬ発言で20%前後の高視聴率を記録した。全盛期にはゴールデン帯に『ズバリ言うわよ!』(TBS系)など、レギュラー番組2本を持ち、“視聴率女王”と呼ばれた。だが、その生涯は波乱に満ちたものだった。
「東京で生まれた細木さんの父親は暴力団関係者に幅広い人脈があり、闇社会を間近に見ながら幼少期を過ごした。彼女は17歳で水商売の世界に入り、銀座や赤坂でクラブを経営。1982年には独自で研究して編み出した『六星占術』という占い本を出版。その後、出版した本がベストセラーとなり、カリスマ占い師となった彼女を頼って、政界の大物も頻繁に詰めかけていたそうです」(スポーツ紙記者)
その眼力や説得力から、“魔女”と呼ばれた細木さん役に内定しているのが、実力派女優の戸田恵梨香(36)だという。
「小学生からモデル活動を始めた戸田さんは、2000年にNHKの朝ドラマ『オードリー』に出演後、2004年に中学卒業とともに上京しました。木村拓哉さん主演のドラマ『エンジン』、『野ブタ。をプロデュース』や、映画『デスノート』など多くの話題作に出演し、女優として名を揚げました。2019年の朝ドラ『スカーレット』ではヒロインを務め、31歳で15歳の中学生役を演じるなどして驚かせました。当時、15歳らしい体の丸みを出すために、白米をたくさん食べて炭水化物を多く摂取したそうです」(テレビ局関係者)
身を削って役作りに徹する戸田だったが、一方で彼女は“魔性の女優”と呼ばれるもうひとつの顔も持っていた。