8月31日、妻・三田寛子(58)に「誕生日ツーショット投稿」でバースデーを祝われた歌舞伎役者の中村芝翫(59)。その日、芝翫は明治記念館で自身の「バースデーパーティ」に出席し、ファンに囲まれていた。イベントの背景には、愛人との同棲生活を続ける芝翫が直面する「窮状」が滲み出ていた──。【前後編の後編。前編から読む】
「8月31日は夏休みの最後の日だから、友達に祝ってもらうことはなかった。役者になると舞台は9月1日が初日だから、家でもお祝いしてもらうことはなかった。でも今日、50代最後の誕生日を、こうして皆様とともに祝えることを楽しみにしていました」
パーティの冒頭、結婚披露宴のように華やかに飾り付けられた明治記念館「相生の間」で、嬉しそうに挨拶した芝翫。「中村芝翫バースデースペシャルトークショー」と銘打ち、幕の内風の豪華な食事が提供された会場で、目立ったのは“空席”だった。
「会場の定員は80人でしたが、入っていたのはその半分の40人程度でした。会場には寛子夫人やお子様もいらっしゃらなかったですね」(パーティの参加者)
客入りが少なかったのには理由がある。今回のイベントでは、芝翫が所属する芸能事務所からの事前告知や宣伝がなかった。それは、事務所がこのイベントに関わっていなかったからだ。歌舞伎関係者が語る。
「実は最近、芝翫さんは舞台でなかなか集客ができていません。事務所からの仕事も減った彼は、自分で仕事を取ることに必死になっています。その中で実現させたのが、今回のパーティでした。後援会である『成駒屋』の関係者は急遽イベントの存在を聞き、驚いたそうです」
このパーティのチラシを見ると、主催・後援には見慣れない会社名が並ぶ。前出・パーティの参加者が、残念そうに語る。
「この後援会社は、ドバイで日本人向けのイベントを開催するイベント会社のようで、パーティ中には同社の会長・Aさんが登壇。芝翫さんと30分ほどトークをしていました。芝翫さんは『Aさんのお力をお借りしてこういう会を開けました』とヨイショしていた。長年支え続けているファンや事務所を大切にして欲しいのですが……」