20代女性に同意がないままキスをしたとして不同意わいせつの疑いで書類送検された自民党の山口晋衆院議員(41)。警視庁の任意の取り調べで、山口議員は「キスはしたが相手からしてきた」という趣旨の説明をしているという。また、議員の事務所は「捜査中のためコメントできない」としている。
容疑となったのは『週刊ポスト』2023年12月8日号で報じたトラブル事案だった。山口議員は、東京・赤坂のラウンジを訪れ、当時この店に勤めていた滝沢カレン似の長身女性 A子さん(20代)とともに飲酒した。ひどく酒に酔った状態のA子さんを送る形で、赤坂にあるA子さんの自宅マンションに移動。泥酔したA子さんの同意がないなか、エレベーターホールでキスをしていた。この様子をA子さんの母親が目撃し、押し問答に。母親は赤坂署に通報。駆けつけた4人の警官に事情を聞かれ、山口氏は帰宅を促されたという。その後、何があったのか──。当時の報道を再掲する(文中の年齢、年代表記等は掲載当時のものです)。【前後編の後編。前編を読む】
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山口氏とA子さんの間のトラブルは、ここから奇妙な方向に展開する。娘にキスした男が国会議員と知った母親は1週間後、山口氏と喫茶店で面会した。その場で山口氏は、「A子さんに頼まれて自宅まで送った」「自分は冷静だった」と釈明したという。母親が語る。
「親切で送ってくれたなら、どうして意思も示せないような状態の娘にキスしたのかと質しました。すると、『娘さんは1人では歩けない状態で、彼女のほうが(背が)大きいので、(エレベーター内で)彼女がよろけて寄りかかってきて、私がおぉーっという感じで、そしたら……』って言い出し、最後には『そういうつもりじゃなかった』と。でも、冷静な人なら、娘が寄りかかってきてもキスはしないですよね」
山口氏の弁明を聞いた母親はこう応じた。
「私はPTSDと虚血性心疾患の持病があり、娘のキスを見てすごいショックで恐怖を感じたんです。それを伝えると山口さんは、『具体的にどうすればいいのか。対応させていただく』と言う。そこで迷惑料、慰謝料として30万円を求めました」