それだけ、「民宿宮良」とSHINOBUさんが周りの人たちに応援されている、ということだ。
「最初はファンの子がいっぱい来てくれました。今はありがたいことに、ほぼ1年中、リピーターの方で予約がいっぱい。繁忙期は5~10月で、12~1月は比較的落ち着きますが、冬には冬の楽しみ方があるので、お客さんは1年を通して遊びに来てくれます。
お客さんはがんばって働いたお金でここまで来てくれるわけだから、今回来てくれたお客さんが『次も来たい』と思ってもらえるかどうか。1日1日が勝負だと、つねに危機感をもってやっています。この感覚は芸能界にいたときに身についたんだと思いますね」
毎日変わる美しい海の色を見ながら、客の温かい支えを強く感じて、忙しく仕事ができていることが幸せだというSHINOBUさん。
「民宿をやっていなかったら、今ごろ何をやっていたかな、と思いますね」
後編では東京出身の妻との出会い、年1回上京して音楽活動をする理由、現在も連絡を取っている「DA PUMP」のメンバーなどについて語っている。
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◆取材・文・撮影/中野裕子(ジャーナリスト)