「伝説の選挙参謀」と呼ばれる選挙プランナーの藤川晋之助氏(時事通信フォト)

「伝説の選挙参謀」と呼ばれる選挙プランナーの藤川晋之助氏 。高市早苗氏をバックアップ (時事通信フォト)

 大手メディアの総裁選報道は視聴率が取れそうな進次郎氏の動向を中心に報じ、保守層や経済界で起きている“高市現象”をほとんど報じない。

 新聞・テレビが積極的に取り上げないのは、高市氏が容赦なく“マスコミ追及”に走るスタンスも関係あるだろう。大手紙政治部記者が言う。

「6月には、“高市氏が党の地方議員に総裁選出馬を明言した”とする新聞報道を自身のXで否定。〈『高市早苗潰し』が目的と思われる記事〉と激しく追及した。ネット上の同調者も多く、炎上リスクを気にする記者は多い。テレビの記者は総務大臣時代の2016年、番組が政治的公平性に欠く放送を繰り返した場合、『停波』を命じる可能性に言及したことを覚えている。扱いが及び腰になるのです」

 だが、総裁選で高市氏が安倍氏の熱烈な支持者や岩盤保守層の支持をまとめ、“保守のカリスマ”としての地位を固めつつあるのは間違いない。

 それはつまり、総裁選を通じて「高市氏かそれ以外か」の構図が固定化する可能性を孕んでいるということだ。高市氏が勝っても負けても、その先には深刻な党内分断が待っているのかもしれない。

第3回に続く第1回から読む

※週刊ポスト2024年10月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ヤマハ発動機の現社長の日高祥博氏(時事通信フォト)
〈ヤマハ発動機社長を娘が切りつけ〉関係者が明かした日高社長の素顔「バイク野郎で大企業の社長っぽくない。家をあけることが多かったのかな」 海外通エリート社長は足下の家庭で……
NEWSポストセブン
復帰作にあたる舞台が公演中止になった前山剛久(インスタグラムより)
《神田沙也加さんの元恋人》前山剛久の復帰舞台、会場側は“上演中止”発表に驚き「聞いていません」
NEWSポストセブン
写真を見せると「出会いが多いから…」と話した眞鍋氏
《破局後に即ブロック》バレー女子日本代表監督・眞鍋政義氏、不倫相手に「チームの内部情報」を漏洩か「あいつはあれと付き合ってんねん」 本人は不倫を否定
NEWSポストセブン
物件探しデートを楽しむ宮司アナと常田氏
《そろそろ入籍では?》フジ宮司愛海アナ 恋人のバイオリスト・常田俊太郎氏と“愛の巣探し”デート
NEWSポストセブン
バレーボール女子日本代表監督の眞鍋政義氏が“火の鳥不倫”か(時事通信)
《合宿先で密会不倫》バレー女子日本代表・監督つとめた眞鍋政義氏が女性トラブル、コート外で見せていた別の顔
NEWSポストセブン
高市早苗氏、急進の原動力は?(時事通信フォト)
【自民党総裁選で巻き起こる「高市早苗現象」】対中国政策で岩盤保守層から固い支持 「石丸現象」の仕掛け人は「外からステルスで支援」
週刊ポスト
事件現場となった中野区のタワーマンション
【中野タワマン・ハサミが刺さり死亡】家賃30万超の新築物件に住む若手エリート公認会計士に何が? 「振りかざしたら刺さってしまった」という交際相手の佐藤琴美容疑者(25)にDVの可能性
NEWSポストセブン
殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告
「YouTubeで過去事例を検索」“紀州のドン・ファン殺人公判”で明らかになった55歳年下元妻・須藤早貴被告の海外志向 逮捕で断たれたドバイで生活する「夢」
NEWSポストセブン
深セン日本人学校が入居するビル(時事通信フォト)
《深セン市で襲撃された10歳男児が死亡》「私の子が何か間違ったことをしたの?」凄惨な犯行現場、亡くなった男の子は「日中ハーフ」と中華系メディアが報道
NEWSポストセブン
殺人と覚せい剤取締法違反に問われている須藤早貴被告
【有名な男優に会いたかった】ドンファン元妻・須藤早貴被告と共演した「しみけん」が明かす「彼女が面接シートに書いていたこと」
週刊ポスト
桂ざこばさんとの関係が深い沢田研二
【深酒はしなかった】沢田研二の「京懐石で誕生日会」にザ・タイガースのメンバーが集結!ただし「彼だけは不参加でした」
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第15回】もうすぐ後期高齢者、衰えた自分には価値がないのかと気が滅入る…老いを前向きに捉えるには?
週刊ポスト