警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、宮崎市で起きた襲撃事件の映像流出について。
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またも衝撃の襲撃映像が流出した。9月9日午後3時半頃、宮崎市田代町にある特定抗争指定暴力団・池田組系志龍会の組事務所で、事務所にいた組幹部が男に発砲され死亡するという事件が発生。犯人は抗争中の六代目山口組弘道会系の組員だった。
発砲の瞬間をとらえた映像はわずか9秒。組事務所の玄関前に設置されている防犯カメラのものとみられる。正面に駐車している車のリアガラスが映る。この車で幹部の在宅を確認したのかもしれない。
車の横に1人の男が立つ。白髪交じりの短髪、黒縁眼鏡をかけ、白いシャツを着用。手には箱を持っている。カメラ付きインターホンで確認しても、宅配便の配送員に見えたことだろう。
次の瞬間、ドアがゆっくり開く。その開け方には何の躊躇も、警戒する素振りも感じられない。ドアチェーンもなく、ドアは大きく開かれていく。宅配便だと信じたのだろう。外開きのドアを左手で支え、マスクをつけた幹部が顔を覗かせた。だが対立や抗争最中の組事務所のようなピリピリした雰囲気はまるで感じない。
六代目山口組を離脱し、さらに神戸山口組から2020年に脱退した池田組は、これまで何度も襲撃を受けてきた。2020年5月には本部のある岡山市北区の事務所近くで幹部が銃撃され、関連するビルに車が突っ込まれたこともある。2022年10月、岡山市内の理髪店で散髪中の池田組組長が襲われた。事件直後、組長のボディーガードの反撃をくらって血まみれになった六代目山口組系の妹尾組の組員の様子がSNSやメディアで流れ、世間を騒がせた。事件後、別の妹尾組組員によって組長の車に拳銃が5発撃ち込まれた。相次ぐ事件に岡山は警戒区域には指定されているが、宮崎は警戒区域外だ。